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METHOD

4-3 周辺業務への展開PHASE 4 業務AI化段階 L0 → L2(半自動)L2 半自動

SEO記事の量産を台帳から回す。人が触るのは優先順位・取材・公開の可否だけ【業務フロー・指示文付き】

ANSWER — この記事の答え

変わるのは「記事を書く速さ」ではなく「人が触る場所の数」です。

自社サイトのSEO記事は、キーワード台帳の1行から、調査、下書き、機械ゲート、公開、計測までをAIが進める。人が触るのは、台帳の優先順位を月に1回見ること、一次情報を口述で出すこと、週1回の枠で公開の可否を決めることの3か所にする。

この記事で得られること
  • SEO記事の制作を「書き手が思いついて書く」から「台帳の1行を起点に AI が調査・下書き・ゲート・公開・計測を回す」に変える設計
  • 8工程のうち人が触る場所を、台帳の優先順位・一次情報の口述・公開の可否の3か所に固定する考え方
  • 業務フローと AI への指示文(設計用プロンプト)で、自社の記事制作を同じ形に組み替える手順

下の「AI への指示文」を Claude に貼ると、業務フローを踏まえて、自社向けの設計を質問しながら組み立てられます。

業務フローと AI への指示文

この記事の業務フロー(To-Be)と、自社向けに設計を組み立てる AI への指示文を無料でお渡しします。右の3つを入れると、ダウンロードのボタンが出ます。

  • 業務フロー(To-Be)工程ごとの人/AI/データの担当と、人が判断する場所
  • AI への指示文(設計用プロンプト)業務フロー入り。Claude に貼ると、自社向けの設計を質問しながら組み立てます

いただいた情報は、配布物に関するご連絡と Zeyra からのご案内にだけ使います(プライバシーポリシー)。

01結論:何が変わるのか

変わるのは「記事を書く速さ」ではなく「人が触る場所の数」だ。As-Is では、書き手が題材を思いつき、上位記事を読み、本文を書き、自分で読み直し、上長が届いた順に読み、手で公開し、思い出したときに数字を見に行く。どの工程にも人が居るので、忙しい週は記事が止まり、止まったことに誰も気づかない。To-Be では、台帳の着手順の上から AI が語を取り、調査・下書き・機械ゲート・公開・計測を順に進める。人が触るのは 台帳の優先順位(判断1、月1回)、一次情報の口述取材、公開の可否(判断2、週1回の枠) の3か所。ゲートを通らない記事は人の前に出さず、公開の前には必ず人が承認する。起動を人の意思に置かないことで、止まらない仕組みにする。

太田 壮哉
太田 壮哉の実践アドバイス

起動を人の意思に置かない。レビューの枠をカレンダーに固定し、公開の前に人の承認を必ず挟む。この2つを外すと、記事は止まるか、確認なしで出るかのどちらかになる。

台帳から計測までの工程数
8工程
台帳・調査・一次情報・下書き・機械ゲート・レビュー・公開・計測。人が触るのは3か所
人が判断する回数
2回
台帳の優先順位(月1回)と、公開の可否(週1回の枠)。口述取材は判断ではなく材料出し

03AI 化の進め方、6つのフェーズ

大手と中小で中身は違っても、進め方の順番はどの会社でも同じです。フェーズごとに「目指す状態」と「実行内容」を置き、塗りがこの事例の位置。

PROCESS―AI 化の進め方
フェーズ
PHASE 1
現状把握・調査
PHASE 2
洗い出し・整理
PHASE 3
基盤整備
PHASE 4
業務AI化
PHASE 5
標準化・落とし込み
PHASE 6
定着・改善
目指す状態
改善余地が明確化
優先順位が決定
AIデータ基盤整備
AI前提業務に変革
現場が使える
改善自走と横展開
実行内容
1-1 現場ヒアリング1-2 AI によるクロール(社内データ)1-3 類似事例調査
2-1 AI化リストの洗い出し2-2 優先順位付け(ROI×難易度)2-3 ロードマップ作成
3-1 置き場・命名・判断者の設計(会社OS)3-2 CRM・マスタの再設計3-3 データ蓄積の運用開始
4-1 暗黙知の抽出(ハイプレイヤーの型化)4-2 最初の1本の構築(判断ゲートの設計)4-3 周辺業務への展開4-4 計測と調整
5-1 マニュアル・テンプレ化5-2 研修(推進役→現場)5-3 現場が触れる形にする(アプリ化)
6-1 振り返り(週次・月次)6-2 改善・型の更新6-3 他領域への展開
この事例のフェーズと、やった実行内容

04マーケの業務フローのどこを AI 化したか

マーケの仕事は6つのカテゴリーに分けられます。この業務が扱うのは、「制作」の4つのステップのうち M-31〜M-33(コピー・原稿作成〜品質・権利確認) です。

MARKETING FLOW―マーケの業務フロー
工程
STEP 1
戦略設計
STEP 2
調査・企画
STEP 3
制作
STEP 4
配信・公開
STEP 5
顧客育成
STEP 6
分析・改善
中でやること
1-1 市場・顧客分析1-2 ターゲット設計1-3 訴求軸設計1-4 チャネル・KPI設計
2-1 調査課題設定2-2 調査実施2-3 インサイト抽出2-4 施策・テーマ企画
3-1 コピー・原稿作成3-2 画像・動画制作3-3 品質・権利確認3-4 公開前承認
4-1 広告入稿・配信4-2 記事・LP公開4-3 SNS投稿4-4 メール配信
5-1 セグメント設計5-2 シナリオ設計5-3 コメント・レビュー対応5-4 見込み客引き渡し
6-1 効果測定6-2 分析・改善案作成6-3 広告・記事差し替え6-4 型・テンプレート更新
この業務で AI 化した工程・項目

05効率化の段階

この業務は L0(手作業)から L2(半自動) へ。調査から計測までが AI の列に積み上がり、人は優先順位・取材・公開の可否の3か所に固定される。レビューまで自動にする L3 は、品質が担保できないので狙わない。

LEVEL―効率化の段階 L0〜L4
L0手作業人
L1AI補助人がチャットに貼る
L2半自動人がコマンドで起動
L3自動実行検知・時刻
L4自走先方が自分で直す
▲As-Is
▲To-Be(今ここ)

06Before(As-Is):人がすべての工程に居る。止まっても、止まったことに気づく仕組みがない

スキルが無い場合の一般的な手順です。題材は思いついた順、レビューは届いた順、公開は手作業で、数字は思い出したときに見に行きます。

手作業AI が自動実行人の判断ゲートデータ置き場手戻り列の並び: 人 → AI → データ・システム/行は工程(上から下へ)
人 AI データ・システム 01 台帳の選定 02 調査 03 一次情報 04 下書き 05 機械ゲート 06 レビュー 07 公開 08 計測・改善 題材を思いつく 書けそうな題材をその場で選 ぶ 題材のメモ 台帳は無いか、更新されない 上位記事を読む 検索して上位を開き、構成を メモする 経験を書き足す 一次情報は書き手の記憶から 出す 本文を書く 構成から本文まで一人で書く 原稿ファイル 書き手の手元にある 自分で読み直す 形式と出典を目で確かめる 上長が読む 届いた順に読み、指摘を返す コメント やり取りが散らばる 手で公開する ファイルを上げ、リンクと見 出しを直す 公開サーバー 手で上げる前提 数字を見に行く 思い出したときに順位と流入 を見る 計測ツール 見に行く前提 書き留める 保存 書く 手で上げる 見に行く この時点で AI は入っていない
人が全8工程を担当。書く・読む・上げる・測るが全部人の手にあり、忙しい週は記事が止まる

07After(To-Be):同じ8工程を、AIが台帳から順に進める。人は優先順位・取材・公開の可否だけ

工程は変えていません。起点を人の思いつきから台帳の1行に移し、調査・下書き・ゲート・公開・計測を AI に渡しました。人に残るのは3か所です。

人 AI データ・システム 01 台帳の選定 02 調査 03 一次情報 04 下書き 05 機械ゲート 06 レビュー 07 公開 08 計測・改善 判断 1 優先順位を見る 月1回、台帳の着手順を見直 す 自動 台帳から語を取る 着手順の上から1語を取り、 記事の行を起こす キーワード台帳 記事1本=1行。ここが起点 自動 上位記事を調べる 上位の構成と検索意図を分解 し、抜けた論点を出す 調査メモ 記事ごとの置き場に残る 一次情報を語る 月1回の口述取材で、事例と 持論を出す 自動 一次情報を当てる 取材と事例の在庫から、記事 に使う素材を選ぶ 取材ネタの在庫 一次情報の置き場 自動 下書きを書く 決まった型に流し込み、編集 規程を読んで書く 記事の置き場 下書きが所定の場所に 自動 機械ゲート 8項目を判定。NG は直して 通るまで繰り返す 記事台帳 結果と状態が記録される 判断 2 公開の可否 週1回の枠で、通った記事だ けを読む 自動 レビューパック 枠の直前に、読む記事と確認 点を1枚にまとめる 自動 公開する 承認済みだけを送り、台帳に 公開日を書く 公開サーバー 承認済みだけが上がる 自動 計測して戻す 表示とクリックを集め、改善 候補を台帳に戻す 計測ツール 数字は AI が取りに行く 着手順を渡す 素材を渡す 1枚にして渡す 承認した記事だけ 上から取る 保存 読む 保存 記録 送る 取得 調査に人の作業はない 公開と計測は自動 読む場所は毎週同じ
人に残るのは、台帳の優先順位(判断1)・口述取材・公開の可否(判断2)。それ以外に人の作業はない

SEO記事の量産パイプラインを AI 化する手順

  1. 台帳の選定:台帳から語を取る:着手順の上から1語を取り、記事の行を起こす
  2. 調査:上位記事を調べる:上位の構成と検索意図を分解し、抜けた論点を出す
  3. 一次情報:一次情報を当てる:取材と事例の在庫から、記事に使う素材を選ぶ
  4. 下書き:下書きを書く:決まった型に流し込み、編集規程を読んで書く
  5. 機械ゲート:機械ゲート:8項目を判定。NG は直して通るまで繰り返す
  6. レビュー:レビューパック:枠の直前に、読む記事と確認点を1枚にまとめる
  7. 公開:公開する:承認済みだけを送り、台帳に公開日を書く
  8. 計測・改善:計測して戻す:表示とクリックを集め、改善候補を台帳に戻す

08工程ごとの担当の変化

8工程の形は変えず、起点を台帳に移し、担当を AI に移しました。人に残るのは 台帳の優先順位(判断1)・口述取材・公開の可否(判断2) の3か所です。

ROLE SHIFT―工程ごとの担当の変化
工程As-Is 誰が・どうTo-Be 誰が・どう
01台帳の選定
手作業

書けそうな題材をその場で思いつく。台帳は無いか、更新されない

→
AI が自動

AI が台帳の着手順の上から語を取り、記事の行を起こす

02調査
手作業

検索して上位記事を開き、構成をメモする

→
AI が自動

AI が上位の構成と検索意図を分解し、抜けている論点を出す

03一次情報
手作業

一次情報は書き手の記憶から出す。無ければ一般論になる

→
AI が自動

人が月1回の口述取材で素材を出し、AI が在庫から記事に当てる

04下書き
手作業

構成から本文まで一人で書く

→
AI が自動

AI が決まった型に流し込み、編集規程を読んで書く

05機械ゲート
手作業

自分で読み直し、形式と出典を目で確かめる

→
AI が自動

AI が8項目を判定し、NG は直して通るまで繰り返す。通った記事だけが人の前に出る

06レビュー
手作業

上長が届いた順に読み、指摘を返す。週のどこかが常に潰れる

→
人の判断

AI が枠の直前にレビューパックを出し、人は週1回の枠で通った記事だけを読む

07公開
手作業

ファイルを手で上げ、リンクと見出しを直す

→
AI が自動

AI が承認済みの記事だけを送り、台帳に公開日を書く

08計測・改善
手作業

思い出したときに順位と流入を見に行く

→
AI が自動

AI が表示とクリックを集め、改善候補を台帳に戻す

09設計のポイント

01

人の判断は2回に固定する

  1. 判断1 台帳の優先順位(月1回): どの語から書くかは人が決める。AI は着手順の上から取るだけ
  2. 判断2 公開の可否(週1回の枠): ゲートを通った記事だけを読み、公開してよいかを決める。公開の前には必ず人が承認する
  3. レビューまで自動にする L3 は狙わない。品質が担保できないので、公開の可否は人に残す
02

AI の外に残るもの

  1. 一次情報。事例と持論は人からしか出ない。口述取材が飛んだ月は、一次情報の記事を書かず整理記事だけにする
  2. 公開の可否。通った記事でも、出すかどうかは人が決める
  3. 起動の規律。起動を人の意思に置かず、定期実行とカレンダーに固定した枠に置く。レビュー枠を固定しないと止まる
03

役割の移動

  1. 書き手: 思いついて書く人 → 一次情報を語る人。本文を書くのは AI
  2. レビュー担当: 届いた順に読む人 → 週1回の枠で、通った記事の公開を決める人
  3. キーワード台帳: あっても更新されない表 → すべての記事の起点。状態がここで分かる
04

次の分岐

  1. レビューの指摘は記事を直して終わりにせず、編集規程に1行足す。機械で検出できるものはゲートに昇格する
  2. 一次情報の記事と整理記事で、人の確認の深さを変える。一次情報の記事は口述を必須にし、整理記事は月次のまとめ確認にする(候補)
  3. 次の段階は、調査と下書きを夜間の定期実行に乗せ、朝には下書きが出来ている状態(候補)

11まとめ

  • 起点を「書き手の思いつき」から「台帳の1行」に移す。これで調査から計測までが AI の列に積み上がる
  • 人が触る場所を、台帳の優先順位・口述取材・公開の可否の3か所に固定し、それ以外は AI に渡す
  • ゲートを通らない記事は人の前に出さない。公開の前には必ず人が承認する。レビューまで自動にはしない

この記事を書いた人

太田 壮哉
太田 壮哉Zeyra株式会社 代表

採用・組織人事のコンサルで200社以上、AI系ブティックファームで事業責任者。いまは AI 前提の組織設計を、自社で回しながらクライアントに提供している。

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