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METHOD

4-3 周辺業務への展開PHASE 4 業務AI化段階 L0 → L2(半自動)L2 半自動

広告バナーの訴求整理を AI に任せる。人は訴求軸・6枚・目視の3回だけ決める【業務フロー・指示文付き】

ANSWER — この記事の答え

変わるのは「バナーを作る手」ではなく「何を刺すかを決める順序」です。

広告バナーは、商材の内容を渡すと、訴求の整理、コピー案、画像生成 AI に貼る指示文までを AI が組み立てる。バナーの画像そのものは作らない。市場の広告を見る、コピーを採点する、6枚を選ぶ、という判断の場所を先に決めておく。

この記事で得られること
  • 広告バナーの制作を「思いついた訴求で1枚ずつ作る」から「訴求軸×具体業務の表から選んで指示文を出す」に変える設計
  • 市場の広告を見る段と、コピーを採点してから人に見せる段を必ず挟み、人の判断を3回に固定する考え方
  • 業務フローと AI への指示文(設計用プロンプト)で、自社のバナー制作を同じ形に組み替える手順

下の「AI への指示文」を Claude に貼ると、業務フローを踏まえて、自社向けの設計を質問しながら組み立てられます。

業務フローと AI への指示文

この記事の業務フロー(To-Be)と、自社向けに設計を組み立てる AI への指示文を無料でお渡しします。右の3つを入れると、ダウンロードのボタンが出ます。

  • 業務フロー(To-Be)工程ごとの人/AI/データの担当と、人が判断する場所
  • AI への指示文(設計用プロンプト)業務フロー入り。Claude に貼ると、自社向けの設計を質問しながら組み立てます

いただいた情報は、配布物に関するご連絡と Zeyra からのご案内にだけ使います(プライバシーポリシー)。

01結論:何が変わるのか

変わるのは「バナーを作る手」ではなく「何を刺すかを決める順序」だ。スキルが無い場合、訴求は担当者の思いつきで決まり、コピーは好みで絞られ、配信結果は管理画面の中に残るだけで次の制作に渡らない。この設計では、訴求を「心理トリガー×具体業務」の掛け合わせで表にし、コピーは4基準で採点して高評価だけを人に見せる。ここまでを AI に寄せる。人が決めるのは 訴求軸と具体業務の選択(判断1)・6枚の確定(判断2)・生成した画像の目視確認(判断3) の3回。市場の広告を見る作業と配信は人が行い、1回の配信で検証する変数は1つに絞り、結果は学びログに残して次の制作の入力にする。

人が決める回数
3回
訴求軸と具体業務の選択、6枚の確定、生成した画像の目視確認。設計値
To-Be の工程数
8工程
商材の整理から配信結果の記録まで。市場を見る段と採点の段を必ず挟む

03AI 化の進め方、6つのフェーズ

大手と中小で中身は違っても、進め方の順番はどの会社でも同じです。フェーズごとに「目指す状態」と「実行内容」を置き、塗りがこの事例の位置。

PROCESS―AI 化の進め方
フェーズ
PHASE 1
現状把握・調査
PHASE 2
洗い出し・整理
PHASE 3
基盤整備
PHASE 4
業務AI化
PHASE 5
標準化・落とし込み
PHASE 6
定着・改善
目指す状態
改善余地が明確化
優先順位が決定
AIデータ基盤整備
AI前提業務に変革
現場が使える
改善自走と横展開
実行内容
1-1 現場ヒアリング1-2 AI によるクロール(社内データ)1-3 類似事例調査
2-1 AI化リストの洗い出し2-2 優先順位付け(ROI×難易度)2-3 ロードマップ作成
3-1 置き場・命名・判断者の設計(会社OS)3-2 CRM・マスタの再設計3-3 データ蓄積の運用開始
4-1 暗黙知の抽出(ハイプレイヤーの型化)4-2 最初の1本の構築(判断ゲートの設計)4-3 周辺業務への展開4-4 計測と調整
5-1 マニュアル・テンプレ化5-2 研修(推進役→現場)5-3 現場が触れる形にする(アプリ化)
6-1 振り返り(週次・月次)6-2 改善・型の更新6-3 他領域への展開
この事例のフェーズと、やった実行内容

04マーケの業務フローのどこを AI 化したか

マーケの仕事は6つのカテゴリーに分けられます。この業務が扱うのは、「制作」の4つのステップのうち M-31(コピー・原稿作成) です。

MARKETING FLOW―マーケの業務フロー
工程
STEP 1
戦略設計
STEP 2
調査・企画
STEP 3
制作
STEP 4
配信・公開
STEP 5
顧客育成
STEP 6
分析・改善
中でやること
1-1 市場・顧客分析1-2 ターゲット設計1-3 訴求軸設計1-4 チャネル・KPI設計
2-1 調査課題設定2-2 調査実施2-3 インサイト抽出2-4 施策・テーマ企画
3-1 コピー・原稿作成3-2 画像・動画制作3-3 品質・権利確認3-4 公開前承認
4-1 広告入稿・配信4-2 記事・LP公開4-3 SNS投稿4-4 メール配信
5-1 セグメント設計5-2 シナリオ設計5-3 コメント・レビュー対応5-4 見込み客引き渡し
6-1 効果測定6-2 分析・改善案作成6-3 広告・記事差し替え6-4 型・テンプレート更新
この業務で AI 化した工程・項目

05効率化の段階

この業務は L0(手作業)から L2(半自動) へ進める設計。起点は人がスキルを起動すること。AI が訴求の表とコピー案を縦に積み、訴求軸の選択・6枚の確定・画像の目視で停止する。

LEVEL―効率化の段階 L0〜L4
L0手作業人
L1AI補助人がチャットに貼る
L2半自動人がコマンドで起動
L3自動実行検知・時刻
L4自走先方が自分で直す
▲As-Is
▲To-Be(今ここ)

06Before(As-Is):スキルが無い場合、訴求は思いつきで決まり、学びは残らない

スキルが無い場合の一般的な手順として書いている。実績の記述ではない。AI は入っておらず、判断の場所も決まっていない。

手作業AI が自動実行人の判断ゲートデータ置き場手戻り列の並び: 人 → AI → データ・システム/行は工程(上から下へ)
人 AI データ・システム 01 商材整理 02 市場を見る 03 訴求一覧 04 訴求選択 05 コピー案 06 採点・選定 07 画像生成 08 配信・記録 商材を頭で整理 強みと対象を担当者が思い浮 かべる 競合の広告を眺める 見るかどうかは担当者次第。 記録は残らない 広告ライブラリ 見ても記録しない 訴求を思いつきで出す 軸と業務が混ざった案が並ぶ 感覚で選ぶ 選んだ理由が残らない コピーを書く 数案を書き、気に入ったもの を残す 好みで絞る 基準がなく、人によって選び 方が違う 1枚ずつ作る デザインツールか外注で作り 、文言は都度直す デザインツール 手で作る 配信して終わり 結果は見るが、次の制作に残 らない 広告媒体 数字は管理画面の中だけ 眺める 作る 入稿 次の制作もゼロから この時点で AI は入っていない
判断の場所が決まっておらず、訴求を選んだ理由も配信結果の学びも残らない

07After(To-Be):AI が訴求の表とコピー案を積み、人は訴求軸・6枚・目視の3回だけ決める

スキル本文の段階を、As-Is と同じ工程に展開した。市場の広告を見る段と、コピーを採点する段は「必ず挟む」と書かれており、訴求軸の選択と6枚の確定は人が決めるまで止まる。

人 AI データ・システム 01 商材整理 02 市場を見る 03 訴求一覧 04 訴求選択 05 コピー案 06 採点・選定 07 画像生成 08 配信・記録 商材を渡す 設計書を指定して起動。要約 が合っているか答える 自動 商材の情報を抽出 フック・CTA・業務候補を整 理。前回の学びも読む 学びログ 前回の結果。無ければ「初回 」 市場の広告を見る 長く続く広告と、版が増えた 広告を拾う 自動 検索語と観点を渡す 飽和と狙い目に分けて記録す る 広告ライブラリ 配信中の広告だけ見える 自動 訴求軸×業務の表 おすすめ度と根拠を付け、プ ロ視点で見直す 表計算 訴求の表を残す 判断 1 訴求軸と業務を選ぶ 各2〜3個。AIの第一候補を 見て決める 自動 コピー10案ずつ 掛け合わせごとにメイン・サ ブ・補足 表計算 コピー案を残す 判断 2 6枚を確定 検証する変数を1つ決める 自動 4基準で採点 高評価だけ残し、6案と次点 を推す 判断 3 画像を生成して目視 指定外の数字・社名があれば 作り直す 自動 指示文を1枚ずつ出 す 事実の捏造禁止を含む完成し た指示文 画像生成AI 指示文を貼って1枚ずつ 配信し、結果を入れる 表示・クリック・CTRを行に 入れる 自動 学びログに記録 変えたこと・結果・次の使い 方を1件ずつ 学びログ 次回の起動時に読まれる 商材 検索語と観点 観察メモ 第一候補 組み合わせ 高評価と推奨 6枚 指示文 結果 読む 見る 書く 書く 貼る 記録 次回の起動時に読む(学びが次の制作の入力になる) 表づくりに人の作業はない コピー案は自動
人に残るのは 訴求軸と業務の選択・6枚の確定・画像の目視確認 の3回と、市場の広告を見る作業・配信。1回の配信で検証する変数は1つ

広告バナーの訴求づくりを AI 化する手順

  1. 商材整理:商材の情報を抽出:フック・CTA・業務候補を整理。前回の学びも読む
  2. 市場を見る:検索語と観点を渡す:飽和と狙い目に分けて記録する
  3. 訴求一覧:訴求軸×業務の表:おすすめ度と根拠を付け、プロ視点で見直す
  4. 訴求選択:訴求軸と業務を選ぶ:各2〜3個。AIの第一候補を見て決める
  5. コピー案:コピー10案ずつ:掛け合わせごとにメイン・サブ・補足
  6. 採点・選定:4基準で採点:高評価だけ残し、6案と次点を推す
  7. 画像生成:指示文を1枚ずつ出す:事実の捏造禁止を含む完成した指示文
  8. 配信・記録:学びログに記録:変えたこと・結果・次の使い方を1件ずつ

08工程ごとの担当の変化

8工程の形は変えず、担当を人から AI に移す設計。人に残るのは 市場の広告を見る作業・3回の判断・配信 です。

ROLE SHIFT―工程ごとの担当の変化
工程As-Is 誰が・どうTo-Be 誰が・どう
01商材整理
手作業

商材の強みと対象を、担当者が頭で整理する

→
AI が自動

AIが商材の情報を抽出し、フック・CTA・業務候補を整理する。前回の学びログも読む

02市場を見る
手作業

見るかどうかは担当者次第。見ても記録は残らない

→
手作業

AIが検索語と観点を渡し、人が長く続く広告を拾う。飽和と狙い目に分けて記録する

03訴求一覧
手作業

訴求を思いつきで出す。軸と業務が混ざる

→
AI が自動

AIが訴求軸×具体業務の表を作り、おすすめ度と根拠を付け、プロ視点で見直す

04訴求選択
手作業

感覚で選び、理由が残らない

→
人の判断

AIの第一候補を見て、訴求軸と具体業務を各2〜3個選ぶ

05コピー案
手作業

数案を書いて、気に入ったものを残す

→
AI が自動

掛け合わせごとに、メイン・サブ・補足を10案ずつ生成する

06採点・選定
手作業

基準がなく、好みで絞る

→
人の判断

AIが4基準で採点して高評価だけ残し、6案と次点を推す。人が6枚を確定し、検証する変数を1つ決める

07画像生成
手作業

デザインツールか外注で、1枚ずつ作る

→
人の判断

AIが1枚ずつの指示文を出す。人が画像生成AIに貼り、指定外の数字や社名がないか目視する

08配信・記録
手作業

配信して終わり。結果は次の制作に渡らない

→
AI が自動

人が結果を行に入れ、AIが学びログに記録する。次回の起動時に読まれる

09設計のポイント

01

人の判断は3回に固定する

  1. 判断1 訴求軸と具体業務の選択: AI は表のおすすめ度とレビューを根拠に第一候補を出すが、決めるのは人。各2〜3個
  2. 判断2 6枚の確定: 採点で高評価に絞られた中から人が選ぶ。AI 単独で確定しない。このとき「このロットで検証すること」を1つ決める
  3. 判断3 画像の目視確認: 画像生成 AI は指示にない実績や社数を描くことがある。指定したコピー以外の数字・社名・評価が入っていたら作り直す
02

AI の外に残るもの

  1. 市場の広告を見る作業。配信中の広告しか見えず、成果の数字も見えない。「長く続いている=効いている候補」であって証明ではない
  2. 画像の生成と配信。スキルは指示文までを作り、画像は人が生成して入稿する
  3. 共通フック(入口のオファー)と CTA。バナー全体で固定し、訴求軸ごとにぶらさない
03

役割の移動

  1. 担当者: 思いついて作る人 → 選んで確かめる人。訴求の理由と配信結果が表と学びログに残る
  2. AI: 画像を作る道具 → 訴求の表・コピー案・採点・指示文を出し、学びログを読み書きする担当
  3. 表計算: 無かった → 訴求の表とコピー案、配信結果を1行ずつ持つ置き場
04

次の分岐

  1. 表示回数が少ないうちは結果を保留にし、バナーは CTR、LP は CVR で見て混ぜない
  2. 配信結果が学びログに溜まったら、訴求軸のおすすめ度の根拠を「推測」から「前回の結果」に置き換える
  3. 画像生成を自動化するかは、目視で作り直しになる典型例が揃ってから決める(候補)

11まとめ

  • 訴求は「心理トリガー×具体業務」の表にし、思いつきではなく表から選ぶ
  • 人の判断は、訴求軸の選択・6枚の確定・画像の目視の3回に固定する
  • 1回の配信で検証する変数は1つ。結果は学びログに残し、次の制作の入力にする

この記事を書いた人

太田 壮哉
太田 壮哉Zeyra株式会社 代表

採用・組織人事のコンサルで200社以上、AI系ブティックファームで事業責任者。いまは AI 前提の組織設計を、自社で回しながらクライアントに提供している。

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出典: 社内マニュアル・スキル本文・運用の記録(社名・固有名詞は伏せています)
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