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METHOD

3-3 データ蓄積の運用開始PHASE 3 基盤整備段階 L0 → L2(半自動)L2 半自動

会議の録音を、決まった場所に格納して文字起こしまで進める。人は行き先に迷った録音だけ【業務フロー・指示文付き】

ANSWER — この記事の答え

変わるのは「文字起こしの手間」ではなく「録音が散らばらず、探せる場所に残ること」です。

録音機に溜まった未処理の録音を、まとめて拾って文字起こしし、会議と個人の記録に仕分けて決まった場所へ保存する。会議だけは会社の共有フォルダに音声と全文を並べて置き、CRM の議事録にリンクを貼る。文字起こしは無料の範囲で行う。

この記事で得られること
  • 録音の取り込み・文字起こし・仕分け・保存を AI に寄せ、人は取り込みの可否と、判定に迷った録音の行き先だけ決める設計
  • 会議は共有フォルダ、個人の記録は個人のフォルダと置き場を最初に分け、処理済み台帳で重複を防ぐ考え方
  • 業務フローと AI への指示文(設計用プロンプト)で、自社の録音の置き場を同じ形に組み替える手順

下の「AI への指示文」を Claude に貼ると、業務フローを踏まえて、自社向けの設計を質問しながら組み立てられます。

業務フローと AI への指示文

この記事の業務フロー(To-Be)と、自社向けに設計を組み立てる AI への指示文を無料でお渡しします。右の3つを入れると、ダウンロードのボタンが出ます。

  • 業務フロー(To-Be)工程ごとの人/AI/データの担当と、人が判断する場所
  • AI への指示文(設計用プロンプト)業務フロー入り。Claude に貼ると、自社向けの設計を質問しながら組み立てます

いただいた情報は、配布物に関するご連絡と Zeyra からのご案内にだけ使います(プライバシーポリシー)。

01結論:何が変わるのか

変わるのは「文字起こしの手間」ではなく「録音が散らばらず、探せる場所に残ること」だ。As-Is では、録音は録音機とアプリの中に溜まり、どれを起こしたか、どこに保存したかが人の記憶に頼る。To-Be では、人が取り込みを起動すると、AI が未処理の録音を台帳と照らして拾い、既にある文字起こしを使うか無ければ無料の範囲で起こし、会議と個人の記録に仕分けて決まった場所に保存する。人が決めるのは 取り込みを進めるか(判断1) と、判定に迷った録音の行き先と会議を議事録に回すか(判断2)。会議は会社の共有フォルダ、個人の記録は個人のフォルダと、置き場を最初に分けておく。数字は推測で変えず、怪しいところは「要確認」を付けて返す。

人が判断する回数
2回
一覧と所要の目安を見て取り込みを進めるか。報告を見て迷った録音の行き先と、議事録に回すかを決める
仕分けの種類
3種類
会議と、個人の記録2種。迷ったらメモに入れて報告で聞く
文字起こしの費用
無料
既にあるテキストを優先し、無ければローカルで起こす。有料の枠や API は使わない
設計した工程の数
7工程
未処理の洗い出しから報告まで

03AI 化の進め方、6つのフェーズ

大手と中小で中身は違っても、進め方の順番はどの会社でも同じです。フェーズごとに「目指す状態」と「実行内容」を置き、塗りがこの事例の位置。

PROCESS―AI 化の進め方
フェーズ
PHASE 1
現状把握・調査
PHASE 2
洗い出し・整理
PHASE 3
基盤整備
PHASE 4
業務AI化
PHASE 5
標準化・落とし込み
PHASE 6
定着・改善
目指す状態
改善余地が明確化
優先順位が決定
AIデータ基盤整備
AI前提業務に変革
現場が使える
改善自走と横展開
実行内容
1-1 現場ヒアリング1-2 AI によるクロール(社内データ)1-3 類似事例調査
2-1 AI化リストの洗い出し2-2 優先順位付け(ROI×難易度)2-3 ロードマップ作成
3-1 置き場・命名・判断者の設計(会社OS)3-2 CRM・マスタの再設計3-3 データ蓄積の運用開始
4-1 暗黙知の抽出(ハイプレイヤーの型化)4-2 最初の1本の構築(判断ゲートの設計)4-3 周辺業務への展開4-4 計測と調整
5-1 マニュアル・テンプレ化5-2 研修(推進役→現場)5-3 現場が触れる形にする(アプリ化)
6-1 振り返り(週次・月次)6-2 改善・型の更新6-3 他領域への展開
この事例のフェーズと、やった実行内容

04全社の業務フローのどこを AI 化したか

全社の仕事は6つのカテゴリーに分けられます。この業務が扱うのは、「会議・情報共有」の4つのステップのうち X-32(録音・議事録作成) です。

MANAGEMENT FLOW―全社の業務フロー
工程
STEP 1
戦略設計
STEP 2
組織・情報基盤
STEP 3
会議・情報共有
STEP 4
業務改善・AI化
STEP 5
教育・定着
STEP 6
経営管理
中でやること
1-1 経営目標設定1-2 MVV策定1-3 中期計画策定1-4 重点テーマ決定
2-1 組織・役割設計2-2 置き場・命名ルール設計2-3 CRM・マスタ設計2-4 判断者・完了条件定義
3-1 会議設計3-2 録音・議事録作成3-3 タスク展開3-4 社内共有
4-1 現状把握4-2 AI化リスト作成4-3 優先順位決定4-4 パイロット構築
5-1 推進役育成5-2 マニュアル・テンプレート整備5-3 研修実施5-4 現場展開
6-1 数値集計6-2 経営レポート作成6-3 経営会議運営6-4 振り返り・次期目標設定
この業務で AI 化した工程・項目

05効率化の段階

この業務は L0(手作業)から L2(半自動) へ。人が起動し、AI が取り込み・文字起こし・仕分け・保存を縦に積み、迷った録音と議事録に回すかで止まる設計です。実行は手動のまま、自動にしません。

LEVEL―効率化の段階 L0〜L4
L0手作業人
L1AI補助人がチャットに貼る
L2半自動人がコマンドで起動
L3自動実行検知・時刻
L4自走先方が自分で直す
▲As-Is
▲To-Be(今ここ)

06Before(As-Is):録音は録音機の中に溜まり、起こしたか・どこに置いたかは人の記憶

スキルが無い場合の一般的な手順です。文字起こしはアプリの枠を使うか聞き直し、保存先はその都度決めます。

手作業AI が自動実行人の判断ゲートデータ置き場手戻り列の並び: 人 → AI → データ・システム/行は工程(上から下へ)
人 AI データ・システム 01 未処理の洗い出 し 02 文字起こし 03 種類の判定 04 保存 05 議事録にリンク 06 台帳に記録 07 報告・題の案 録音機を眺める どれが未処理かを記憶で判断 する 録音機・アプリ 録音が溜まる場所 アプリで起こすか聞き直す アプリの文字起こしの枠を使 うか、自分で聞き直す その場で決める 会議か個人の記録かを、その 都度決める 手で保存 端末やアプリの中に残る。置 き場は決まっていない 端末・アプリ 探せない 眺める 残す この時点で AI は入っていない 議事録へのリンクは無い 台帳が無く、重複に気づけない 報告は無い
全工程が人。録音の置き場と処理済みの記録が無い

07After(To-Be):人が起動し、AI が拾う・起こす・仕分ける・保存する。人は進めるかと、迷った録音の行き先だけ

工程は変えません。洗い出し・文字起こし・判定・保存・台帳を AI に移し、人は取り込みの前と報告のあとの2回で止めます。

人 AI データ・システム 01 未処理の洗い出 し 02 文字起こし 03 種類の判定 04 保存 05 議事録にリンク 06 台帳に記録 07 報告・題の案 判断 1 一覧を見て進める 合計30分超なら所要の目安 を見て決める 自動 未処理を洗い出す 台帳と照らす。見本や3秒未 満は skip 録音機・台帳 ID 単位で処理済みを持つ 自動 文字起こしを取る 既存テキストを優先。無けれ ばローカルで起こす(無料) 文字起こし 無音の定型句は保存しない 自動 種類を判定 会議か個人の記録か。迷った らメモに入れて報告 自動 決まった場所に保存 会議は共有フォルダに音声と 全文、個人は個人のフォルダ 共有フォルダ/個人フォル ダ 会議と個人で分ける 自動 議事録にリンク 同じ会議のページがあれば音 声と全文のリンクを書く CRM 議事録 録音と全文に辿れる 自動 台帳に記録 処理した分も skip も ID ごとに1行 処理済み台帳 重複を防ぐ正本 判断 2 報告を見て答える 迷った録音の行き先と、議事 録に回すか。題はアプリで貼 り替える 自動 報告と題の案 日時・種類・要点の題を1件 1行で出す 一覧を渡す 報告を渡す 読む 起こす 保存 リンク 追記 文字起こしと判定に人の作業はない 保存とリンクは自動 録音の削除・改名は AI がしない
人に残る作業は、起動と判断2回、題の貼り替え
録音を文字起こしして保存する前に確認すること
  • 会議の録音は、冒頭で目的を伝えて了解を得てから行う
  • 文字起こしは手元の PC で行うか、入力を学習に使わない契約のサービス(法人プランか API)に限る
  • 会議の記録と個人の記録は置き場を分け、個人の記録は本人以外が読めない場所に置く。保存期間と閲覧できる人を決める

録音の自動格納を AI 化する手順

  1. 未処理の洗い出し:未処理を洗い出す:台帳と照らす。見本や3秒未満は skip
  2. 文字起こし:文字起こしを取る:既存テキストを優先。無ければローカルで起こす(無料)
  3. 種類の判定:種類を判定:会議か個人の記録か。迷ったらメモに入れて報告
  4. 保存:決まった場所に保存:会議は共有フォルダに音声と全文、個人は個人のフォルダ
  5. 議事録にリンク:議事録にリンク:同じ会議のページがあれば音声と全文のリンクを書く
  6. 台帳に記録:台帳に記録:処理した分も skip も ID ごとに1行
  7. 報告・題の案:報告と題の案:日時・種類・要点の題を1件1行で出す

08工程ごとの担当の変化

工程は7つのまま。人に残るのは 起動・進めるかの判断(判断1)・報告への答え(判断2)・題の貼り替え です。録音の削除と改名は AI がしません。

ROLE SHIFT―工程ごとの担当の変化
工程As-Is 誰が・どうTo-Be 誰が・どう
01未処理の洗い出し
手作業

録音機を眺めて記憶で判断する

→
AI が自動

台帳と照らして未処理だけを一覧にする。見本や3秒未満は skip

02文字起こし
手作業

アプリの枠を使うか、聞き直す

→
AI が自動

既存テキストを優先し、無ければローカルで起こす。無音の定型句は捨て、数字は推測で直さない

03種類の判定
手作業

その都度決める

→
AI が自動

会議か個人の記録かを判定する。迷ったらメモに入れて報告

04保存
手作業

端末やアプリに残る。置き場はその都度

→
AI が自動

会議は共有フォルダに音声と全文、個人は個人のフォルダ

05議事録にリンク
手作業

無い

→
AI が自動

同じ会議のページがあれば音声と全文のリンクを書く。無ければ聞く

06台帳に記録
手作業

無い

→
AI が自動

ID ごとに1行。skip も残す

07報告・題の案
手作業

無い

→
AI が自動

処理の結果と、日時・種類・要点の題の案を出す

09設計のポイント

01

人の判断は2回

  1. 判断1 取り込みを進めるか: 未処理の一覧(日時・長さ・名前)を見る。合計30分を超えるときは所要の目安を見てから進める
  2. 判断2 報告への答え: 判定に迷った録音の行き先と、議事録のページが無い会議を議事録づくりに回すかを決める
  3. CRM への登録や投稿は、人の確認なしに行わない
02

AI の外に残るもの

  1. 録音の削除と改名。AI は題の案を出すだけで、貼り替えは人がアプリで行う
  2. 文字起こしの数字(回数・距離・金額)。推測で直さず「要確認」を付けて返す
  3. 実行のタイミング。人が呼んだときだけ動く。自動にしない
03

役割の移動

  1. 担当者: 起こして仕分けて保存する人 → 一覧と報告を見て答える人
  2. AI: 無し → 録音機・台帳・共有フォルダ・CRM を自分で読み書きする担当
  3. 共有フォルダ: 置き場が決まっていない → 会議の音声と全文が同じ名前で並び、CRM の議事録から辿れる
04

次の分岐

  1. 会議の全文から議事録づくり(議事録→タスク・CRM)へ繋ぐ流れを、別の業務として置く
  2. 録音の件数が増えたら、台帳の照合を定時のジョブにする L3 を検討する(候補)。保存先の判定は人の確認を残す
  3. 文字起こしの誤りを直す担当を決める(候補)

11まとめ

  • 置き場を最初に分ける。会議は共有フォルダ、個人の記録は個人のフォルダ
  • 文字起こしは既にあるテキストを優先し、無ければ無料の範囲で起こす。有料の枠や API は使わない
  • 処理済み台帳で ID ごとに重複を防ぎ、迷った録音は報告で人に聞く

この記事を書いた人

太田 壮哉
太田 壮哉Zeyra株式会社 代表

採用・組織人事のコンサルで200社以上、AI系ブティックファームで事業責任者。いまは AI 前提の組織設計を、自社で回しながらクライアントに提供している。

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出典: 社内マニュアル・スキル本文・運用の記録(社名・固有名詞は伏せています)
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