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METHOD

6-2 改善・型の更新PHASE 6 定着・改善PHASE 4 業務AI化段階 L0 → L2(半自動)L2 半自動

営業の勝ち方を Playbook にする。顧客理解から順に AI が組み、人は何を売るかの判断と確認だけ【業務フロー・指示文付き】

ANSWER — この記事の答え

変わるのは「戦略を決める場」ではなく「決める順番が上流から並ぶこと」です。

営業戦略の Playbook は、勝ち方を誰でも再現できる形にした1冊で、ICP・トーク・シーケンス・KPI がここに揃う。これを「顧客理解 → 商材理解と競合比較 → 追加調査 → 草案 → スライド」の順に組むスキルにした。人に残す判断は3回に固定した。

この記事で得られること
  • 営業戦略の Playbook を「顧客理解 → 商材理解と競合比較 → 追加調査 → 草案 → スライド」の順に、上流から組む設計
  • Playbook の13セクション(商談ランク・シーケンス・KPI・ICP・ペルソナ・バリューメッセージ・トークチェックなど)を AI が草案し、人は3回の判断だけに絞る考え方
  • 業務フローと AI への指示文(設計用プロンプト)で、自社の商材の Playbook を同じ順番で作る手順

下の「AI への指示文」を Claude に貼ると、業務フローを踏まえて、自社向けの設計を質問しながら組み立てられます。

業務フローと AI への指示文

この記事の業務フロー(To-Be)と、自社向けに設計を組み立てる AI への指示文を無料でお渡しします。右の3つを入れると、ダウンロードのボタンが出ます。

  • 業務フロー(To-Be)工程ごとの人/AI/データの担当と、人が判断する場所
  • AI への指示文(設計用プロンプト)業務フロー入り。Claude に貼ると、自社向けの設計を質問しながら組み立てます

いただいた情報は、配布物に関するご連絡と Zeyra からのご案内にだけ使います(プライバシーポリシー)。

01結論:何が変わるのか

変わるのは「戦略を決める場」ではなく「決める順番が上流から並ぶこと」だ。As-Is では、Playbook は営業責任者が頭の中の勝ち方を資料に起こすもので、ICP・トーク・KPI は別々の資料に散り、作る人が変わると順番も粒度も変わる。To-Be では、人が商材の資料を置いてスキルを起動すると、AI が顧客理解 → 商材理解と競合比較 → 追加調査 → 草案 → スライドの順に組み、各セクションに根拠を残す。人が決めるのは 何を売るか(判断1)・草案の確認(判断2)・スライドの確認と配布(判断3) の3回。順番が固定されるので、作り直しは上流の1枚に戻れば済む。

太田 壮哉
太田 壮哉の実践アドバイス

Playbook は、机上で最初から全部書くものではありません。営業のファネルのどこが詰まっているかを特定し、それを解く課題を決め、最適解を見つけてから型にする、という順番で進めます。コンサル・人材育成の会社でも、現場に入りながら型化しています。

人が判断する回数
3回
何を売るか・草案の確認・スライドの確認と配布。調べる・書く・組むに人は入らない
AI が通す工程の数
6 STEP
構成分析 → 商材理解と競合比較 → 追加調査 → 草案 → デザイン設定 → スライド化
Playbook 草案の構成
13 セクション
商談ランク・シーケンス・KPI・ICP・ペルソナ・アプローチ類型・バリューメッセージ・トークチェックなど。各セクションに根拠コメントが付く

02出来上がったもの

実行ロードマップ v13(決定の翌日に工程表)
実行ロードマップ v13(決定の翌日に工程表)
全体構造と営業の設計図 v8(会議のその場で選んで決める)
全体構造と営業の設計図 v8(会議のその場で選んで決める)

画面は社名・個人情報・金額を伏せるためぼかしています。

03AI 化の進め方、6つのフェーズ

大手と中小で中身は違っても、進め方の順番はどの会社でも同じです。フェーズごとに「目指す状態」と「実行内容」を置き、塗りがこの事例の位置。

PROCESS―AI 化の進め方
フェーズ
PHASE 1
現状把握・調査
PHASE 2
洗い出し・整理
PHASE 3
基盤整備
PHASE 4
業務AI化
PHASE 5
標準化・落とし込み
PHASE 6
定着・改善
目指す状態
改善余地が明確化
優先順位が決定
AIデータ基盤整備
AI前提業務に変革
現場が使える
改善自走と横展開
実行内容
1-1 現場ヒアリング1-2 AI によるクロール(社内データ)1-3 類似事例調査
2-1 AI化リストの洗い出し2-2 優先順位付け(ROI×難易度)2-3 ロードマップ作成
3-1 置き場・命名・判断者の設計(会社OS)3-2 CRM・マスタの再設計3-3 データ蓄積の運用開始
4-1 暗黙知の抽出(ハイプレイヤーの型化)4-2 最初の1本の構築(判断ゲートの設計)4-3 周辺業務への展開4-4 計測と調整
5-1 マニュアル・テンプレ化5-2 研修(推進役→現場)5-3 現場が触れる形にする(アプリ化)
6-1 振り返り(週次・月次)6-2 改善・型の更新6-3 他領域への展開
この事例のフェーズと、やった実行内容

04営業の業務フローのどこを AI 化したか

営業の仕事は6つのカテゴリーに分けられます。この業務が扱うのは、「戦略設計」の4つのステップのうち S-11〜S-14(顧客像(ICP)定義〜営業プロセス設計) です。

SALES FLOW―営業の業務フロー
工程
STEP 1
戦略設計
STEP 2
リード獲得
STEP 3
商談準備
STEP 4
商談・提案
STEP 5
受注・契約
STEP 6
顧客フォロー
中でやること
1-1 顧客像(ICP)定義1-2 市場・競合分析1-3 提供価値設計1-4 営業プロセス設計
2-1 ターゲットリスト作成2-2 企業・担当者調査2-3 アプローチ文面作成2-4 架電・メール実行2-5 アポイント獲得
3-1 顧客・業界調査3-2 課題仮説設計3-3 商談資料作成3-4 日程調整
4-1 商談実施・記録4-2 議事録作成4-3 提案書作成4-4 見積書作成4-5 次アクション連絡
5-1 条件交渉・社内承認5-2 契約書作成・締結5-3 受注データ登録5-4 請求連携
6-1 顧客情報更新6-2 案件・売上予測6-3 定例・報告6-4 アップセル提案6-5 振り返り・コーチング
この業務で AI 化した工程・項目

05効率化の段階

この業務は L0(手作業)から L2(半自動) へ。人が商材の資料を置いて起動すると、AI が顧客理解から草案・スライドまでを縦に積み、判断3回で止まる。起点はまだ人にある。

LEVEL―効率化の段階 L0〜L4
L0手作業人
L1AI補助人がチャットに貼る
L2半自動人がコマンドで起動
L3自動実行検知・時刻
L4自走先方が自分で直す
▲As-Is
▲To-Be(今ここ)

06Before(As-Is):営業責任者が頭の中の勝ち方を資料に起こす。順番も粒度も作る人次第

Playbook は「営業責任者が時間を作って書くもの」になりがちで、ICP・トーク・KPI は別々の資料に散る。作る人が変わると、順番も粒度も変わる。

手作業AI が自動実行人の判断ゲートデータ置き場手戻り列の並び: 人 → AI → データ・システム/行は工程(上から下へ)
人 AI データ・システム 推進役 現場 AI システム 01 構成の設計 02 商材・顧客理解 03 競合比較 04 追加調査 05 草案を書く 06 デザイン設定 07 スライド化 08 確認・配布 章立てを決める 過去の資料を見て構成を決め る 過去の資料 フォルダに散在 商材資料を読む 機能と価格を自分で整理する 商材資料 PDF の山 競合を調べる 比較軸は担当の経験頼み 事例を探す Web を回って事例を拾う 文章に起こす ICP・トーク・KPI を別々に 書く 体裁を整える 色と表記を毎回決め直す スライドを作る 1枚ずつ手で組む スライド 作った人しか直せない 配って説明する 口頭で補う 受け取る 読んで各自が解釈する 共有フォルダ 版が増える 配る 見返す 読む 手で作る 保存 この時点で AI は入っていない 現場は完成まで関与しない
8工程すべてが営業責任者の手作業。順番と粒度は作る人次第(時間は計測していない)

07After(To-Be):同じ8工程を、AI が上流から順に組む。人は何を売るかの判断と、確認2回

工程は変えていない。人が商材の資料を置いて起動すると、AI が顧客理解 → 商材理解と競合比較 → 追加調査 → 草案 → スライドの順に進み、各セクションに根拠を残す。

人 AI データ・システム 推進役 現場 AI システム 01 構成の設計 02 商材・顧客理解 03 競合比較 04 追加調査 05 草案を書く 06 デザイン設定 07 スライド化 08 確認・配布 判断 1 何を売るか決める 商材と参照資料を置いて起動 自動 構成を分析 出力例から章立てと設計意図 を読む 作業フォルダ 商材資料と出力例 自動 商材を整理 機能→利点→便益、ICP 素案 まで 理解整理メモ 決まった名前で保存 自動 競合と比べる 差別化点と数字で語れる論点 自動 Web で補う 事例・レビュー・業界の動き 調査メモ 強み・弱点・市場機会 判断 2 草案を確認する 確認が要る項目を先方に当て る 自動 草案を書く 13 セクション、根拠コメン ト付き 草案 根拠コメント付き 色と表記を答える 分からなければ既定値 自動 設定を保存 デザインブックに書く デザインブック 先方ごとに1枚 自動 スライドに変換 型に流し込み固有名詞を外す スライド 同じ型で生成 判断 3 確認して配る 直しは草案に戻す 今日から使う シーケンス・トーク・チェッ ク表 共有フォルダ 版は1つ 起動 草案を渡す 答える スライドを渡す 配る 読む 保存 保存 保存 保存 格納 共有 調査に人の作業はない 現場は配布まで関与しない
人に残る作業は、起動時の判断・草案の確認・色と表記の回答・最終確認と配布(時間は計測していない)

営業戦略 Playbookを AI 化する手順

  1. 構成の設計:構成を分析:出力例から章立てと設計意図を読む
  2. 商材・顧客理解:商材を整理:機能→利点→便益、ICP 素案まで
  3. 競合比較:競合と比べる:差別化点と数字で語れる論点
  4. 追加調査:Web で補う:事例・レビュー・業界の動き
  5. 草案を書く:草案を書く:13 セクション、根拠コメント付き
  6. デザイン設定:設定を保存:デザインブックに書く
  7. スライド化:スライドに変換:型に流し込み固有名詞を外す
  8. 確認・配布:確認して配る:直しは草案に戻す

08工程ごとの担当の変化

工程の形は変えず、調べる・書く・組むを AI に移した。人に残るのは 何を売るかの判断・草案の確認・色と表記の回答・確認して配る の4つで、判断は3回。

ROLE SHIFT―工程ごとの担当の変化
工程As-Is 誰が・どうTo-Be 誰が・どう
01構成の設計
手作業

過去の資料を見て章立てを決める。構成は作る人の頭の中

→
人の判断

人が商材と参照資料を置いて起動し、AI が出力例から章立てと設計意図を読む

02商材・顧客理解
手作業

商材資料を読み、機能と価格を自分で整理する

→
AI が自動

AI が機能 → 利点 → 便益の順に整理し、ターゲットと課題仮説から ICP 素案まで出す

03競合比較
手作業

競合を調べる。比較軸は担当の経験頼み

→
AI が自動

AI が想定競合と差別化点を整理し、数字で語れる論点と商談でよく出る比較軸を出す

04追加調査
手作業

Web を回って事例を拾う。どこまで調べるかは時間次第

→
AI が自動

AI が導入事例・レビュー・業界の動きを集め、強み・弱点・市場機会に分ける

05草案を書く
手作業

ICP・トーク・KPI を別々の資料に書く。順番も粒度も作る人次第

→
人の判断

AI が13セクションの草案を書き、各セクションに根拠コメントを付ける。人は確認が要る項目を先方に当てる

06デザイン設定
手作業

色と表記を毎回決め直す

→
手作業

人が先方のブランド色と表記を答え、AI がデザインブックに保存する。分からなければ既定値

07スライド化
手作業

1枚ずつ手で組む。作った人しか直せない

→
AI が自動

AI が草案を型に流し込み、固有名詞を外してスライドにする

08確認・配布
手作業

配って口頭で説明する。現場は各自が解釈する

→
人の判断

人がスライドを確認して現場に配る。直しは草案に戻して再生成する

09設計のポイント

01

人の判断は3回に固定する

  1. 判断1 何を売るか(起動時): 商材と参照資料を作業フォルダに置き、どの出力例を型にするかを決める。ここが決まらないと下流は全部ずれる
  2. 判断2 草案の確認: 13セクションの草案を読み、「確認が必要な項目」を先方の担当者に当てる。根拠コメントがあるので、直す理由から読める
  3. 判断3 スライドの確認と配布: 型に流し込んだスライドを見て、現場に配る。直しは草案に戻して再生成する。スライドを手で直さない
02

AI の外に残るもの

  1. 営業のファネルのどこが詰まっているかの特定。Playbook は詰まりを解く最適解を型にしたもので、詰まりを見つけるのは現場に入った人
  2. 先方への確認。草案の「確認が必要な項目」は、先方の担当者に聞かないと埋まらない
  3. 使ってからの改善。各セクションに根拠が残るので、現場が「なぜこの設計か」から直せる
03

役割の移動

  1. 営業責任者: 書く人 → 何を売るかを決めて確認する人
  2. AI: 調べる道具 → 顧客理解から草案・スライドまでを順に通す担当
  3. 作業フォルダ: 資料の山 → STEP ごとの成果物が決まった名前で並ぶ場所
04

次の分岐

  1. アプローチ類型は Expand 型(既存の関連サービス導入済み・本商材未導入)を最優先に組む。意思決定コストが低い層から攻める
  2. 現場に入りながら型化する案件では、商談が始まってから詰まりを特定し、そこから Playbook を起こす(コンサル・人材育成の会社の現在地。候補)
  3. 次の段階(L3)は、商品マスタや CRM の更新を起点に Playbook の版が自動で上がる状態(候補)

11まとめ

  • Playbook は顧客理解 → 商材理解と競合比較 → 追加調査 → 草案 → スライドの順に組む。順番を固定すると、作り直しは上流の1枚に戻れば済む
  • 人の判断は「何を売るか・草案の確認・スライドの確認と配布」の3回に固定し、調べる・書く・組むは AI に渡す
  • 数字は、運用に乗せてから計測する

この記事を書いた人

太田 壮哉
太田 壮哉Zeyra株式会社 代表

採用・組織人事のコンサルで200社以上、AI系ブティックファームで事業責任者。いまは AI 前提の組織設計を、自社で回しながらクライアントに提供している。

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