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AIが働けるフォルダ構造|常に読ませるものと、必要なときだけ読ませるものの分け方
AIに会社の仕事を任せようとして、フォルダを整理し直した。指示ファイルも書いた。それでも、AIが前提を取り違える。守ってほしいことが守られない。従業員10〜50人の会社で、こうした声が増えています。
原因の多くは、フォルダの並べ方にはありません。AIに何を毎回読ませているかにあります。困るたびに指示ファイルへ1行足していくと、いつの間にか数百行になり、大事なルールが埋もれます。
この記事は、Claude Code などのAIに仕事を任せる、エンジニアではない人が多い会社に向けて、Anthropic の公式ドキュメントが2026年10月時点で示している使い分けと、実際の運用で確かめた目安をもとに、「常に読ませるもの」と「必要なときだけ読ませるもの」の分け方、フォルダ構造の例、崩さない仕組みを整理したものです。コードを書く話は出てきません。
- AIが守らない原因の多くは、毎回読ませる指示ファイルが太っていることです。公式の目安は CLAUDE.md 1ファイル200行未満。手順はスキル、領域別の決まりは rules やサブフォルダの CLAUDE.md に移します(1章・2章)
- 指示は強制ではありません。削除や送信の禁止は、文章に加えて権限設定(deny)や hook で止めます。変わる事実は CLAUDE.md に書かず、作業ログやメモリに置きます(2章)
- フォルダは用途でなく成熟度(素材・作業・成果物)で分け、崩れない仕組みを先に置きます。置き場所の判定表と、運用して確かめた目安もつけました(2章〜4章)
01なぜ起きるのか:読ませる量が増えるほど、AIは守らなくなる
Claude Code は、会話を始めるたびに何も覚えていない状態から始まります。公式ドキュメントによれば、会社の事情を引き継ぐ手段は大きく2つです。1つは人が書く指示ファイル(CLAUDE.md)、もう1つは Claude 自身が書き溜めるメモ(auto memory)です。
どちらも「いつ読まれるか」が決まっています。ここが、フォルダ設計の出発点です。読まれ方の違いを、公式の説明に沿って整理しました。
- 仕組み会社の事情をAIに渡す
- A毎回読まれる起動時に読む
- CLAUDE.md(一番上の階層)起動時に全文。毎回の固定費になる
- メモリ(auto memory)索引(MEMORY.md)の先頭200行か25KBまで
- B触ったときだけ読まれる該当の作業に入ったとき
- サブフォルダの CLAUDE.mdそのフォルダのファイルを読み書きしたときだけ
- rules(.claude/rules/)対象を指定すると、該当ファイルを扱うときだけ
- スキル(SKILL.md)名前と説明は常に。本文は使うときだけ
- C機械が実行する文章として読ませない
- hook・権限設定(deny など)必ず守らせたい動作や禁止を、機械が実行する
読ませる量が増えると、守られなくなる
公式の「Extend Claude Code」は、CLAUDE.md を「常に知っていてほしいこと」、スキルを「ときどき必要な参照資料や手順」と分けています。CLAUDE.md の肥大化への対処も、手順書はスキルへ、領域別のルールは rules へ、と明記されています(閲覧日 2026年10月14日)。
書いた量が増えるほど、AIが読む量も増えます。読む量が増えるほど、1行あたりの効き目は下がります。公式の目安は1ファイル200行未満で、長いと重要なルールが埋もれて、守られにくくなります。さらに、指示は強制ではありません。「削除しないで」と書いても、保証にはなりません。
2026年10月時点で変わったこと
1つ目の変化は、指示ファイルが各社のツールをまたいで標準になったことです。OpenAI が公開した AGENTS.md は、Anthropic の MCP、Block の goose とともに、2025年12月9日に Linux Foundation 傘下の Agentic AI Foundation に寄贈されました。スキルの形式(フォルダに SKILL.md を置く形)も公開規格になり、Codex、Cursor、Gemini CLI、GitHub Copilot などが対応しています。Claude Code も、AGENTS.md を読めるようになりました。CLAUDE.md の中から AGENTS.md を読み込む形も、公式が認めています。
2つ目は、2025年前半までの前提がいくつか古くなったことです。カスタムコマンド(.claude/commands/)はスキルに統合され、新しく作るならスキルです。既存のコマンドは、そのまま動き続けます。AIの目を通して見たとき、フォルダの名前、階層、日付は関連性の手がかりになります。Anthropic のエンジニアリングブログは、AIに渡す情報を「できるだけ少なく、意味の濃いもの」にする考え方(コンテキストエンジニアリング)を示しています。
02どうすればいいか:置き場所を決める5つの手順
設計は、5つの手順で進めます。最初の2つで「何を、どこに書くか」を決め、残りの3つで、階層・フォルダ・禁止の設定を整えます。
毎回読むものと、必要なときだけ読むものに分ける
読ませ方CLAUDE.md・スキル・hook・メモリなどから、置き場を選ぶ
置き場全社・事業・案件。下の階層は、触ったときだけ読まれる
階層用途でなく成熟度で、素材・作業・成果物に分ける
フォルダ削除や送信は、文章に加えて設定で止める
安全手順1:情報を「常に読ませるもの」と「必要なときだけ読ませるもの」に分ける
設計の出発点は、情報を2つの山に分けることです。
- 会社の概要と、守る決まり
- 置き場所を判断する表
- 削除・送信・上書きの基本ルール
- どこに何があるかの入口(1〜2行)
- 目安は200行未満
- 作業ごとの手順(スキル)
- 特定の種類のファイルのルール(rules)
- そのフォルダ固有の決まり(サブフォルダの CLAUDE.md)
- 長い参照資料、データベースの構成の説明
- 変わる事実(作業ログ、メモリ、業務ツール)
右の山に「変わる事実」が入っているところが肝心です。案件の進み具合、今週のTODO、担当者の異動のような情報は、書いた瞬間から古くなります。固定の場所に書くと、AIは古い前提で動きます。
手順2:書く場所を、判定表で決める
実際に迷うのは、「この内容はどこに書くか」です。公式の使い分けに合わせて、書く場所を表にしました。
| 置き場 | 書くもの | 書かないもの |
|---|---|---|
| CLAUDE.md | 毎回守る恒久ルール。推測できない決まり、普通と違う運用、環境のクセ | 読めば分かること、頻繁に変わる情報、長い解説 |
| スキル | 特定の作業でしか使わない手順(商談の準備、月次の請求チェックなど)。参照資料 | 毎回守る決まり |
| rules | 特定の種類のファイルを扱うときだけ読むルール | 全社共通の決まり |
| hook・権限設定 | 必ず守らせたい禁止(削除、送信、強制上書き)と、必ず実行したい処理 | 判断が必要なこと。AIに考えてほしいことは文章で書く |
| メモリ | 変わる事実、人や案件についての覚え書き。Claude が自分で書き足す | 全員が守る規約 |
| 作業ログ | 「何をいつ終えたか」の1行記録。人もAIも追記する | 長い経緯(それはセッションの記録へ) |
迷ったときの問いは3つです。
- 毎回の作業で使うか。使うなら CLAUDE.md、特定の作業だけならスキルか rules です。
- 変わる情報か。変わるなら、作業ログかメモリか業務ツールに置きます。CLAUDE.md には書きません。
- 破られたら困るか。困るなら、文章に加えて設定(deny や hook)で止めます。
非エンジニアの会社では、スキルは「作業手順書」と読み替えると分かりやすくなります。毎回の作業で使う決まりは1枚の短い心得に、特定の作業の手順は、使うときにだけ開く手順書にします。
手順3:CLAUDE.md を、全社・事業・案件の3階層に置く
CLAUDE.md は、1枚に全部を書かず、フォルダの階層に合わせて置きます。公式も、ルートに全社共通、各領域のフォルダにその領域固有のルールを置き、その領域の担当者が保守する形を勧めています。
会社の概要/フォルダ構成/置き場所の判定表/ファイル名の付け方/安全ルールの入口
短く保つ事業固有の用語と決まり/担当するAIの役割と口調/よく使う手順書への入口
事業の担当者が直すその顧客との約束事/出してはいけない情報/呼び方/過去の経緯への入口
変わらないことだけこの階層には、副産物があります。作業しているフォルダによって、AIの役割と口調を切り替えられます。会社の一番上では全体を見て作業を振り分ける役、事業のフォルダではその事業の責任者の視点、クライアントのフォルダではその会社の担当、という具合です。役割と口調は、そのフォルダの CLAUDE.md に書きます。全社のルールは下の階層に引き継がれ、変わるのは役割だけです。
階層ごとに守る決まりは3つです。上の階層に書いたことを、下の階層で繰り返しません。矛盾すると、AIがどちらかを適当に選ぶことがあります。下の階層には、変わらない規約だけを書き、状態は作業ログに置きます。新しいクライアントのフォルダは、ひな形から作り、毎回ゼロから書きません。
手順4:フォルダは、素材・作業・成果物の3層で分ける
ここからは、具体的なフォルダの例です。従業員10〜50人の会社を想定しています。会社の規模や業種に合わせて直してください。番号は10刻みにして、あとから間に差し込めるようにします。
- 共有フォルダ一番上CLAUDE.md と AGENTS.md を置く。先頭で読み込む
- 10_社内業務/会社基本、経営、人事、経理・法務、営業・マーケ、システム、AI活用、ナレッジ。下は2桁の番号で10刻み
- 20_事業/事業ごとのフォルダ。それぞれに CLAUDE.md。事業の直下は、設計/共通素材/業務/顧客/受け皿。案件フォルダの中身は 10_素材/20_作業/30_成果物
- 30_録音と議事録/会議の録音と文字起こし。年月ごと(YYYYMM)のフォルダ
- 90_受け皿/作業中・一時ファイル。一時置き場であって保管場所ではない
- 99_退避/古いもの、使わなくなったもの。年ごと(2026 など)に分ける
事業や案件のフォルダの中身は、中身の成熟度で3つに分けます。資料の種類では分けません。
資料、録音、取引先から届いたファイル。迷ったらここに入れる
迷ったらここ素材に手を加えた瞬間に、素材から移す
手を加えたら移す人に見せた瞬間に、作業から移す
見せたら移す資料の種類で分けると、議事録なのか資料なのか契約なのか、毎回の判断が要ります。迷ったら素材に置くと決めておけば、置き場所で止まる人がいなくなります。AIも同じ表を読めば、新しいファイルを決まった場所に置けます。クライアントのフォルダの中に、一時置き場(受け皿)は作りません。送付した事実は業務ツールに記録し、フォルダで版を管理することも避けます。
ファイル名は、日付(YYYYMMDD)から始めます。並べたときに時系列になり、AIにとっても新しさの手がかりになります。新しく作る文書の先頭には、事業、顧客、種類、日付、状態の5項目を書く決まりにすると、将来、検索で絞り込むときの値になります。
社員の評価や1on1の記録のように、個人が特定できる記録は、全社のフォルダとは別の、閲覧できる人を絞った場所に置きます。判断の軸は「本人に見せられないものは外に出す」です。コードは、共有フォルダに置かず、手元の開発用フォルダに置いて git で管理します。クラウドの同期とのぶつかりでリポジトリが壊れるのを避けるための判断で、これは公式の見解ではなく、筆者の経験則です。
手順5:禁止は、設定で止める
CLAUDE.md に「ファイルを消さないこと」と書いても、それは守ってほしいというお願いです。公式は、CLAUDE.md を「文脈であって、強制される設定ではない」と説明し、守らせたい禁止は PreToolUse hook や権限設定で止めるよう勧めています。権限設定は、deny(拒否)、ask(確認)、allow(許可)の順に判定され、最初に当たったものが優先されます。禁止は、次の2段に分けると運用しやすくなります。
- 既存ファイルの上書き・移動
- 公開URLの発行
- 共有設定の変更
- 課金が発生する呼び出し
- 止め方:内容を見せて、人が「はい」と言ってから行う
- 削除
- 対外送信(メールや投稿)
- 強制上書きなどの取り消せない操作
- 資格情報の取り扱い、お金が動く操作
- 止め方:文章に加えて、権限設定の deny で機械的に止める
この2段の書き方は、AGENTS.md の1枚に集めておくとよいです。複数のAIツールが同じファイルを読め、設定で止められるツールには、同じ内容を設定にも入れます。止められないツールには、メールなどの送信ができる接続をそもそもつながない、という使い方をします。
deny にも限界があります。公式は、ファイル名を明示しない命令(たとえば中身を全部検索するコマンド)は、deny をすり抜けることがあると書いています。確実に止めたいときは、OSの機能で範囲を絞る sandbox を併用するよう勧めています。副作用のある手順(送信、削除など)のスキルは、AIが勝手に呼ばない設定にもできます。
03注意点:放っておくと崩れる4つの原因と、やってはいけないこと
きれいなフォルダ構造は、半年ほどで崩れがちです。崩れ方には型があります。4つの原因に、置いておくとよい仕組みを対応させました。
起きること「気づいた人が直す」と、誰も直さない
置く仕組み直す人を、役割で決める
起きること「困ったら1行足す」だけで、消さない
置く仕組み行ごとに「消したら間違えるか」を問う。200行を目安に、超えたら移す
起きること固定の場所に書いた古い情報で、AIが動く
置く仕組み作業ログと業務ツールに置く
起きること受け皿がゴミ置き場になる
置く仕組み90日更新がなければ退避する。実際の削除は人が承認する
崩さないための6つの仕組み
担当者を決める。全社の CLAUDE.md は経営の側、事業の CLAUDE.md はその事業の責任者、というように、直す人を名前ではなく役割で決めます。公式ブログの「Steering Claude Code」(2026年6月18日)も、CLAUDE.md に担当者を置くよう勧めています。
行ごとに「消したら間違えるか」を問う。消しても AI が間違えないなら、その行は削ります。公式の best practices が示す「コードから分かることは書かない」という考え方に沿った問いです。逆に、追記する基準は「同じミスを2回したとき」「同じ訂正を毎回入力しているとき」です。1回の失敗では足しません。
200行を目安に、超えたら移す。超えた分は、スキル、rules、サブフォルダの CLAUDE.md に移します。点検用に、公式にも指示ファイルを診断する機能(/doctor)があります。
変わる事実は、作業ログと業務ツールに置く。作業を終えるたびに、担当フォルダの月別ファイルへ1行追記する形が続けやすくなります。1行は「何をいつ終えたか」だけにして、長い経緯はセッションの記録に回します。書かれていない作業は「なかったこと」になる、と決めておきます。
人が決めることを、先に線引きする。外に出るもの、お金、人、戻せないこと、デザインやトーンの好みは、人が決めます。AIが決めて進めてよいのは、内部で完結し、元に戻せるものです。人に回すものは一覧にして、答えをもらったらその場で台帳を更新します。翌日以降の巡回には任せません。
受け皿に出口を決める。新しいファイルは、最初は受け皿に作ります。行き先が決まったら移します。90日更新がなければ退避フォルダへ。作業の残骸(_tmp_ で始まるもの、0バイト、重複、.bak)は、承認なしで退避フォルダに移します。実際の削除は、四半期に一度、人が承認します。受け皿の直下は20件以内が目安です。迷ったときは、削除せず退避します。
評価の基準も、同じ考え方で更新し続けるものとして扱えます。AI活用レベルの決め方の記事で書いた3つの評価軸も、半期に一度の見直しを前提にしています。
やってはいけないこと
- 他人の CLAUDE.md を、そのまま貼って始める。他社の事情が入った行は、自社では「消したら間違えるか」の問いを通りません。最小から始めて、同じミスを2回したときに足します
- 変わる状態を CLAUDE.md に書く。「今週のTODO」「現在の担当」は、書いた翌週には古くなりがちです。作業ログに置きます
- 守らせたいことを、文章だけで済ませる。削除や送信は、設定で止めます。お願いは、保証になりません
- 1回の大掃除で終わりにする。1時間で整えても、担当者と出口がなければ、半年後に元に戻りがちです
- 鍵やパスワードを、指示ファイルや共有フォルダに書く。外部サービスとの接続は、鍵を直接書かず、環境変数で参照します。資格情報を含むファイルは、退避せず、人が直接削除します
04運用して確かめた目安:置き場所の判断を、書く前に決める
実際に運用して確かめた目安は、次の4つです。
- 書き足す前に、置き場所を3つに分ける。毎回守る恒久ルールなら CLAUDE.md。特定の作業でしか使わない手順なら、スキルか参照ファイルに書き、CLAUDE.md には「その作業の前にこのファイルを読む」という入口を1〜2行だけ残す。変わる事実(案件、状態、担当)ならメモリ
- この判定表を CLAUDE.md の冒頭に置く。追記のたびにAIも人も表を見るので、多くの追記は CLAUDE.md に入らなくなる
- 長くなった本文は、削らずに移す。入口の1〜2行を残して別のファイルに移す。AIは、該当する作業に入ったときにだけ、そのファイルを開く
- 安全ルールは AGENTS.md に1つだけ書き、CLAUDE.md の先頭から読み込む。Claude Code 以外のAIツールも同じファイルを読み、ルールのコピーが2つになってズレる事故を避けられる
行数は、@ で読み込むファイルも含めた合計で数えるのが安全です。公式は、@ で別ファイルを読み込んでも起動時に全部読まれるので、読み込みの負担は減らないと明記しています。
CLAUDE.md を整える作業の大半は、書くことより置き場所の判断です。
05よくある質問と、まとめ
よくある質問
Q. CLAUDE.md が200行に収まらないときは、どうすればいいですか?
収まらない分は、3つに移します。特定の作業の手順はスキル、特定の種類のファイルのルールは rules、特定のフォルダの決まりはそのフォルダの CLAUDE.md です。CLAUDE.md には、移した先への入口を1〜2行だけ残します。
Q. ChatGPT や Codex も使っています。CLAUDE.md と AGENTS.md は2つ書くのですか?
1つを正本にします。AGENTS.md を正本にして、CLAUDE.md の先頭から読み込む形が扱いやすいです。ただし、読み込んだ分も起動時に全部読まれるので、行数は減りません。共通の安全ルールだけを AGENTS.md に置くのが、扱いやすい分け方です。
Q. Claude Code のスキルを増やしすぎても大丈夫ですか?
数が多いと、説明が切り詰められて、呼ばれるべきときに呼ばれなくなります。公式は、スキル一覧に載る説明文は1,536文字で切られると書いています。似た説明のスキルが並ぶと、取り違えも起きます。説明は具体的に、似たものはまとめます。
Q. 共有ドライブ(Google ドライブなど)の中で運用して大丈夫ですか?
業務のファイルは、共有ドライブの上で運用できます。ただし、この運用に関する公式の見解や、信頼できる記事は筆者の調べた範囲では見つかりませんでした。コードはドライブに置かず、手元の開発用フォルダに置いて git で管理する、という分け方が安全側です。
Q. フォルダ名は日本語でも大丈夫ですか?
動きます。英小文字は、AIとコマンドには扱いやすい名前です。日本語と番号は、エンジニアではないメンバーが迷いません。誰が日常的に触るかで決めてください。非エンジニアが多い会社では、日本語と番号の組み合わせが無理なく続きます。
Q. 従業員10人未満の会社でも、CLAUDE.md は必要ですか?
最小で始められます。CLAUDE.md を1枚、置き場所の判定表、素材・作業・成果物の3層、止めたいことの設定。この4つだけで、半年後の崩れ方がかなり違います。
今日やる5つ
全部を一度にやる必要はありません。公式も、設定は少しずつ育てるよう勧めています。今日は次の5つだけです。
- AIを動かす専用の作業フォルダを1つ決める(10分)。デスクトップや書類フォルダの直下では起動しません。関係のないファイルまで操作の対象になるからです
- CLAUDE.md を20行で書く(20分)。会社の概要を3行、守る決まりを5つ、置き場所の判定表を3行。足りないものは、使いながら足します
- 止めたいことを3つ決める(15分)。削除、外への送信、上書き。設定は、社内でITに詳しい人か外部に頼みます。CLAUDE.md の文章だけで済ませません
- 受け皿と退避の出口を決める(10分)。「90日更新がなければ退避」と1行書き、カレンダーに90日ごとの点検を入れます
- CLAUDE.md の担当者を決める(5分)。役割で決めます。月に一度、全行に「消したら間違えるか」を問う日を決めます
まとめ
- AIが働けるかどうかは、フォルダの見た目より、毎回何を読ませるかで決まる。毎回読ませるのは短い心得に絞り、手順や領域別の決まりは、触ったときだけ読まれる場所へ移す。
- 変わる事実と、守らせたい禁止は、CLAUDE.md の文章に頼らない。事実は作業ログやメモリへ。禁止は権限設定や hook で止める。
- 整えたあとに崩さない仕組みを先に置く。担当者、「消したら間違えるか」の問い、200行の目安、90日の退避。仕組みがあれば、半年後も同じ形が保たれる。
AIが仕事を持つほど、人に残るのは組織の仕事、つまり何をAIに任せ、何を人が決めるかです。フォルダ構造と指示ファイルは、その決めごとを文章と置き場所に落とした設計図です。会社の仕事をAIに任せる場合の考え方は、METHODにも書いています。公式の目安や仕様は、いずれも2026年10月時点のものです。
この記事を書いた人
本記事の数値・制度は2026年10月時点のものです。各社の取り組みは公開情報をもとに Zeyra が整理しました。引用・転載は出典(https://zeyra.co.jp/column/ai-folder-structure/)を明記のうえ、ご自由にどうぞ。
御社の情報の置き場と、AIに読ませる指示の分け方を、工程に分解してお出しします。準備は不要です。
無料相談(30分)を申し込む出典・参考
- Anthropic「How Claude remembers your project」(CLAUDE.md の階層と読み込み、200行未満の目安、@ 読み込み、rules、AGENTS.md、auto memory)閲覧日 2026年10月14日 code.claude.com/docs/en/memory
- Anthropic「Extend Claude Code」(CLAUDE.md・スキル・hook・MCP の使い分けと読み込みコスト)閲覧日 2026年10月14日 code.claude.com/docs/en/features-overview
- Anthropic「Best practices for Claude Code」(「この行を消したら間違えるか」の問い、肥大化した CLAUDE.md)閲覧日 2026年10月14日 code.claude.com/docs/en/best-practices
- Anthropic「Configure permissions」(deny、ask、allow の判定順、grep など名前を明示しない命令の限界、sandbox の併用)閲覧日 2026年10月14日 code.claude.com/docs/en/permissions
- Anthropic「Extend Claude with skills」(SKILL.md、.claude/commands/ との統合、説明文の切り詰め)閲覧日 2026年10月14日 code.claude.com/docs/en/skills
- Anthropic「Steering Claude Code: when to use CLAUDE.md, skills, hooks, and subagents」2026年6月18日 claude.com/resources/articles
- Anthropic Engineering「Effective context engineering for AI agents」2025年9月29日 anthropic.com/engineering
- Agent Skills(公開規格)agentskills.io
- Linux Foundation「Agentic AI Foundation の設立」2025年12月9日 linuxfoundation.org/AGENTS.md agents.md
- クラスメソッド「【非エンジニアのためのClaude/Claude Codeシリーズ】Claude Codeを動かす環境を整えてみた」2026年3月16日(専用の作業フォルダから起動する、CLAUDE.md は最小から始める)dev.classmethod.jp
- @IT Deep Insider「【入門】.claudeフォルダの構造と使い方」2026年4月2日 atmarkit.itmedia.co.jp
- 運用して確かめた目安(置き場所の判定表、3層フォルダ、禁止の2段、点検の周期)は、Zeyra株式会社の運用にもとづく(2026年10月時点)