ZEYRA
採用パートナー 無料相談(30分)↗

METHOD

4-2 最初の1本の構築(判断ゲートの設計)PHASE 4 業務AI化段階 L1 → L3(自動実行)L3 自動実行

議事録を CRM とダッシュボードにつなぐ。人は案件への紐づけと、定例で数字を見るだけ【業務フロー・指示文付き】

ANSWER — この記事の答え

変わるのは「数字を見る時間」ではなく「数字が出てくる時刻」です。

会議のたびに、文字起こしを整えて CRM に貼り、数字を集めて会議に持ち込む作業が発生します。コンサル・人材育成のファーム(先方)で、議事録が決まった時刻に CRM へ入り、数字が毎朝ダッシュボードに出る形にしました。人に残したのは、議事録を案件・商談に紐づけることと、営業定例でその数字を見ることです。

この記事で得られること
  • 議事録を「人が整えて貼る」から「決まった時刻に AI が整形して CRM に入れる」に変える設計
  • 率やファネルのように CRM のグラフでは出しづらい数字を、CRM からデータを引いた HTML のダッシュボードに出す考え方
  • 業務フローと AI への指示文(設計用プロンプト)で、自社の議事録と数字の流れを同じ形に組み替える手順

下の「AI への指示文」を Claude に貼ると、業務フローを踏まえて、自社向けの設計を質問しながら組み立てられます。

業務フローと AI への指示文

この記事の業務フロー(To-Be)と、自社向けに設計を組み立てる AI への指示文を無料でお渡しします。右の3つを入れると、ダウンロードのボタンが出ます。

  • 業務フロー(To-Be)工程ごとの人/AI/データの担当と、人が判断する場所
  • AI への指示文(設計用プロンプト)業務フロー入り。Claude に貼ると、自社向けの設計を質問しながら組み立てます

いただいた情報は、配布物に関するご連絡と Zeyra からのご案内にだけ使います(プライバシーポリシー)。

01結論:何が変わるのか

変わるのは「数字を見る時間」ではなく「数字が出てくる時刻」だ。As-Is では、会議のあとに AI で整形した文字起こしを人が手で貼り、数字は会議の前に人が集める。整形と貼り付けが遅れると、数字も遅れる。To-Be では、議事録は毎日決まった時刻に AI が整形して CRM に入り、ダッシュボードは毎朝 CRM からデータを引いて更新される。人がやるのは 議事録を案件・商談に紐づける(判断1) と 営業定例でその数字を見て次の手を決める(判断2) の2回。ダッシュボードは、CRM のグラフでは率やファネルが出しづらかったため HTML で描き、データは CRM から引く形にした。

太田 壮哉
太田 壮哉の実践アドバイス

ダッシュボードは、CRM のグラフ機能だけで作ろうとしませんでした。率やファネルのように、CRM では出しづらいビジュアルがあるからです。CRM と HTML を併用し、データは CRM から引く。この分け方にしてからは、難しいところは特にありませんでした。

議事録の自動整形が走る時刻
毎日4時
溜まった文字起こしを AI が議事録の型に整え、CRM に入れる
ダッシュボードの自動更新
毎朝7:05
CRM からデータを引いて HTML を描き直す
ダッシュボードに出す指標の数
9指標
営業定例で使いながら精査する。数字が入る前に完成形を狙わない
人が判断する回数
2回
議事録を案件・商談に紐づける、営業定例で数字を見て次の手を決める

02出来上がったもの

営業ダッシュボード(毎朝7:05 自動更新・9指標)
営業ダッシュボード(毎朝7:05 自動更新・9指標)

画面は社名・個人情報・金額を伏せるためぼかしています。

03AI 化の進め方、6つのフェーズ

大手と中小で中身は違っても、進め方の順番はどの会社でも同じです。フェーズごとに「目指す状態」と「実行内容」を置き、塗りがこの事例の位置。

PROCESS―AI 化の進め方
フェーズ
PHASE 1
現状把握・調査
PHASE 2
洗い出し・整理
PHASE 3
基盤整備
PHASE 4
業務AI化
PHASE 5
標準化・落とし込み
PHASE 6
定着・改善
目指す状態
改善余地が明確化
優先順位が決定
AIデータ基盤整備
AI前提業務に変革
現場が使える
改善自走と横展開
実行内容
1-1 現場ヒアリング1-2 AI によるクロール(社内データ)1-3 類似事例調査
2-1 AI化リストの洗い出し2-2 優先順位付け(ROI×難易度)2-3 ロードマップ作成
3-1 置き場・命名・判断者の設計(会社OS)3-2 CRM・マスタの再設計3-3 データ蓄積の運用開始
4-1 暗黙知の抽出(ハイプレイヤーの型化)4-2 最初の1本の構築(判断ゲートの設計)4-3 周辺業務への展開4-4 計測と調整
5-1 マニュアル・テンプレ化5-2 研修(推進役→現場)5-3 現場が触れる形にする(アプリ化)
6-1 振り返り(週次・月次)6-2 改善・型の更新6-3 他領域への展開
この事例のフェーズと、やった実行内容

04全社の業務フローのどこを AI 化したか

全社の仕事は6つのカテゴリーに分けられます。この業務が扱うのは、「会議・情報共有」の4つのステップのうち X-32〜X-33(録音・議事録作成〜タスク展開) です。

MANAGEMENT FLOW―全社の業務フロー
工程
STEP 1
戦略設計
STEP 2
組織・情報基盤
STEP 3
会議・情報共有
STEP 4
業務改善・AI化
STEP 5
教育・定着
STEP 6
経営管理
中でやること
1-1 経営目標設定1-2 MVV策定1-3 中期計画策定1-4 重点テーマ決定
2-1 組織・役割設計2-2 置き場・命名ルール設計2-3 CRM・マスタ設計2-4 判断者・完了条件定義
3-1 会議設計3-2 録音・議事録作成3-3 タスク展開3-4 社内共有
4-1 現状把握4-2 AI化リスト作成4-3 優先順位決定4-4 パイロット構築
5-1 推進役育成5-2 マニュアル・テンプレート整備5-3 研修実施5-4 現場展開
6-1 数値集計6-2 経営レポート作成6-3 経営会議運営6-4 振り返り・次期目標設定
この業務で AI 化した工程・項目

05効率化の段階

この業務は L1(AI補助)から L3(自動実行) へ。起点が「人が整形結果を貼る」から「決まった時刻」に移り、人は案件への紐づけと、定例で数字を見ることだけになりました。

LEVEL―効率化の段階 L0〜L4
L0手作業人
L1AI補助人がチャットに貼る
L2半自動人がコマンドで起動
L3自動実行検知・時刻
L4自走先方が自分で直す
▲As-Is
▲To-Be(今ここ)

06Before(As-Is):AI は整形の1箱だけ。貼る・紐づける・数えるは人、ダッシュボードは無い

議事録は会議ツールで文字起こしを取り、AI で整形したものを人が整えて CRM に貼っていました。数字は会議の前に人が集めます。

手作業AI が自動実行人の判断ゲートデータ置き場手戻り列の並び: 人 → AI → データ・システム/行は工程(上から下へ)
人 AI データ・システム 01 録音・ 文字起こし 02 議事録の整形 03 CRMへ登録 04 案件への紐づけ 05 数字の集計 06 ダッシュボード 更新 会議を録音する 会議ツールで録音し、文字起 こしを取る 録音・文字起こし 会議ツールの中に残る 整形結果を整える AI の出力を外注が読みやす く書き直す 文字起こしを整形 人が貼って整形させる CRM に手で貼る 整えた議事録を議事録の DB に貼る CRM 議事録 貼り付けを待つ箱 案件・商談に紐づける どの案件の会議かを手で付け る CRM 案件・商談 紐づけが付いた分だけ束なる 数字を集める 会議前に CRM を見て数える 。率は出しづらい CRM のグラフ 率やファネルは出しづらい 録音が残る 貼る 手で貼る 手で付ける 見て数える AI は整形の1箱だけ ダッシュボードはまだ無い
人の作業は、整形の仕上げ・貼り付け・紐づけ・集計の4つ。人の時間は計測していない

07After(To-Be):整形・登録・集計・描画が自動。人は案件への紐づけと、定例で数字を見るだけ

工程は変えていません。整形・登録・集計・描画を AI と時刻に任せ、人には「どの案件の会議か」と「数字を見てどうするか」だけを残しました。

人 AI データ・システム 01 録音・ 文字起こし 02 議事録の整形 03 CRMへ登録 04 案件への紐づけ 05 数字の集計 06 ダッシュボード 更新 会議を録音する 会議ツールで録音するだけ 文字起こし 会議ツールに溜まる 外注が書き直す 読みやすさの仕上げは外注が 担う 自動 毎日4時に整形 溜まった文字起こしを議事録 の型に整える 自動 CRM へ登録 整形した議事録を議事録の DB に入れる CRM 議事録 毎朝そろっている 判断 1 案件・商談に紐づける どの案件の会議かを人が付け る CRM 案件・商談 議事録が案件ごとに束なる 自動 CRM から数字を引 く 議事録・案件・商談のデータ を集計する CRM 数字の出どころ 判断 2 営業定例で見る 数字を見て、次の手を決める 自動 ダッシュボードを更 新 毎朝7:05 に9指標を描き直 す HTML ダッシュボード 率やファネルも出る 録音 溜まった分を読む 仕上げを渡す 数字を渡す 登録 付ける 読む 描く 登録は自動
人に残る作業は、議事録の仕上げ(外注)・案件への紐づけ・営業定例で数字を見ること。人の時間は計測していない
議事録を AI に入れる前に確認すること
  • 会議の録音は、冒頭で目的を伝えて了解を得てから行う
  • 文字起こし・議事録には相手の発言と固有名詞が入る。AI に入れるのは、入力を学習に使わない契約のサービス(法人プランか API)に限る
  • ダッシュボードの数字は先方の内部情報。閲覧できる人を決め、社外に出さない

議事録→ダッシュボードを AI 化する手順

  1. 録音・文字起こし:会議を録音する:会議ツールで録音するだけ
  2. 議事録の整形:毎日4時に整形:溜まった文字起こしを議事録の型に整える
  3. CRMへ登録:CRM へ登録:整形した議事録を議事録の DB に入れる
  4. 案件への紐づけ:案件・商談に紐づける:どの案件の会議かを人が付ける
  5. 数字の集計:CRM から数字を引く:議事録・案件・商談のデータを集計する
  6. ダッシュボード更新:ダッシュボードを更新:毎朝7:05 に9指標を描き直す

08工程ごとの担当の変化

工程は6つのまま。整形・登録・集計・描画を AI に移し、人に残るのは 案件への紐づけ(判断1)と営業定例で数字を見ること(判断2) の2つです。

ROLE SHIFT―工程ごとの担当の変化
工程As-Is 誰が・どうTo-Be 誰が・どう
01録音・文字起こし
手作業

会議ツールで録音し、文字起こしを取る

→
手作業

同じ。録音するだけで、整形を待たない

02議事録の整形
手作業

AI の整形結果を人が整え、外注が読みやすく書き直す

→
AI が自動

毎日4時に AI が議事録の型に整える。読みやすさの仕上げは外注

03CRMへ登録
手作業

整えた議事録を手で貼る

→
AI が自動

AI が議事録の DB に入れる

04案件への紐づけ
手作業

どの案件の会議かを手で付ける

→
人の判断

ここだけは人が付ける(判断1)。付かないと議事録は案件ごとに束ならない

05数字の集計
手作業

会議前に CRM を見て数える。率は出しづらい

→
AI が自動

AI が CRM からデータを引いて集計する

06ダッシュボード更新
手作業

無い

→
AI が自動

毎朝7:05 に9指標を描き直す。人は営業定例で見る(判断2)

09設計のポイント

01

人の判断は2回に固定する

  1. 判断1 案件・商談への紐づけ: 議事録がどの案件・商談の会議かは人が付ける。ここが付かないと、議事録は入っても案件ごとに束ならない
  2. 判断2 営業定例で数字を見る: ダッシュボードの数字を見て、次の手を決める。数字を出すのは AI、決めるのは人
  3. 叩きのダッシュボードは、営業定例で使いながら指標を精査する。数字が入る前に完成形を狙わない
02

AI の外に残るもの

  1. 議事録の読みやすさの仕上げ。型に整えるのは AI、読み物として整えるのは外注
  2. どの指標を見るか。9指標は定例で使いながら人が見直す
  3. ダッシュボードの置き場の判断。CRM のグラフで足りるならそれでよく、率やファネルが要るときだけ HTML を足す
03

役割の移動

  1. 担当者: 整えて貼る人 → 案件に紐づけて、定例で数字を見る人
  2. AI: 整形の1箱 → 決まった時刻に整形・登録・集計・描画を回す担当
  3. CRM: 貼り付けを待つ箱 → 議事録と数字の出どころ。ダッシュボードは CRM からデータを引く
04

次の分岐

  1. 営業定例で使い始めてから、9指標のどれが見られているかで指標を入れ替える(候補)
  2. 紐づけ(判断1)を自動にするかは、議事録の件名や参加者から案件を判定できるかで決める(候補)
  3. 次の段階(L4)は、先方が指標の追加と整形の型を自分で直せる状態

11まとめ

  • 議事録の整形と登録を「人が貼る」から「決まった時刻に AI が入れる」に移す。これで L3(自動実行)になる
  • 人の判断は「案件への紐づけ」と「定例で数字を見る」の2回に固定する
  • 率やファネルは CRM のグラフでは出しづらい。CRM からデータを引く HTML のダッシュボードで補う

この記事を書いた人

太田 壮哉
太田 壮哉Zeyra株式会社 代表

採用・組織人事のコンサルで200社以上、AI系ブティックファームで事業責任者。いまは AI 前提の組織設計を、自社で回しながらクライアントに提供している。

自分で進めてみて、止まったら

AI への指示文で設計を組み立てたところまでで構いません。30分の無料相談で、どの工程から AI に任せるかと、人が残す判断を一緒に決めます。

無料相談(30分)を申し込む

メソッドの一覧を見る →

出典: 社内マニュアル・スキル本文・運用の記録(社名・固有名詞は伏せています)
CONTACT

まず、いまの業務の話から。

御社の業務を工程に分解し、どこから手を入れるべきかを30分でお話しします。準備は不要です。

無料相談(30分)