METHOD
企業名と数字を含む文は、一次資料の原文と機械で突き合わせてから出す【業務フロー・指示文付き】
変わるのは「事実を確かめる手間」ではなく「確かめられない事実は書けない書き方」です。
他社の名前と数字が出てくる文は、記事の中でいちばん間違いが読者に響く。そうした文には出典を必ず付けさせ、引用した原文が一次資料の全文に実在するかを、公開の前に機械で確かめる。確かめられない事実は書けない書き方にし、通った記事も公開の判断は人が行う。
- 他社の事実を「書いてから確かめる」から「出典を付けないと書けず、原文を機械で照合してから出す」に変える設計
- 事実と予想を文末で分け、照合の対象を社名と数字を含む文だけに絞る考え方。機械が見る範囲と人が読む範囲の線引き
- 業務フローと AI への指示文(設計用プロンプト)で、自社の記事に事実突合のゲートを入れる手順
下の「AI への指示文」を Claude に貼ると、業務フローを踏まえて、自社向けの設計を質問しながら組み立てられます。
業務フローと AI への指示文
この記事の業務フロー(To-Be)と、自社向けに設計を組み立てる AI への指示文を無料でお渡しします。右の3つを入れると、ダウンロードのボタンが出ます。
- 業務フロー(To-Be)工程ごとの人/AI/データの担当と、人が判断する場所
- AI への指示文(設計用プロンプト)業務フロー入り。Claude に貼ると、自社向けの設計を質問しながら組み立てます
01結論:何が変わるのか
変わるのは「事実を確かめる手間」ではなく「確かめられない事実は書けない書き方」だ。As-Is では、社名と数字の文をレビュー担当が目で探し、必要になってから原典を探し、要約した文と原典を記憶で照らす。予想と事実は書きぶりで区別がつかず、何を確かめたかは残らない。To-Be では、社名と数字を含む文には書く時点で〔出典:資料・原文〕を付けさせ、AI が引用した原文を一次資料の全文と機械で照合する。全文が手元に無い会社の文は NG になり、先に人が資料を揃える。予想は文末で事実と分け、照合の対象から外す。人がやるのは 資料を揃えること と、数字と主張が合っているかを読んで公開の可否を決めること(判断1)。機械が見るのは原文の実在までで、主張の正しさは人が読む。
03AI 化の進め方、6つのフェーズ
大手と中小で中身は違っても、進め方の順番はどの会社でも同じです。フェーズごとに「目指す状態」と「実行内容」を置き、塗りがこの事例の位置。
04マーケの業務フローのどこを AI 化したか
マーケの仕事は6つのカテゴリーに分けられます。この業務が扱うのは、「制作」の4つのステップのうち M-33(品質・権利確認) です。
05効率化の段階
この業務は L0(手作業)から L2(半自動) へ。検出・照合・記録が AI の列に積み上がり、人は資料を揃えることと公開の可否に固定される。照合先の全文が無ければ書けない、という順序が起点になる。
06Before(As-Is):人が目で探し、記憶で照らす。予想と事実は書きぶりで区別がつかない
スキルが無い場合の一般的な手順です。出典を付けるかは書き手しだいで、原典は必要になってから探し、何を確かめたかは残りません。
07After(To-Be):同じ8工程を、検出と照合はAIが担う。人は資料を揃えることと公開の可否だけ
工程は変えていません。出典を付けないと書けない形にし、原文の照合と記録を機械に移しました。人に残るのは、資料を揃えることと、数字と主張が合っているかを読むことです。
事実突合ゲートを AI 化する手順
- 対象文の検出:対象文を検出:社名の辞書と数字で、照合が要る文だけを拾う
- 出典の付与:出典を必ず付ける:書く時点で〔出典:資料・原文〕の形で付ける
- 資料の取り込み:資料を揃える:全文が無い会社は、先に一次資料を取り込む
- 原文の照合:原文を照合:引用した原文が全文に実在するかを機械で確認する
- 予想の分離:予想を分ける:「〜と読む」「〜のはず」は対象外にし、事実と混ぜない
- 判定・差し戻し:判定して返す:出典無し・不一致・全文無しは NG。直す箇所を返す
- 結果の記録:結果を記録:出典の数と原文一致の数を記事台帳に残す
- 公開の判断:公開の可否:数字と主張が合っているかを読み、公開を決める
08工程ごとの担当の変化
8工程の形は変えず、検出・照合・記録を AI に移しました。人に残るのは 一次資料を揃えること と 公開の可否(判断1) の2つです。
社名と数字の文を、読みながら目で探す
AI が社名の辞書と数字で、照合が要る文だけを拾う
出典を付けるかは書き手しだい
書く時点で〔出典:資料・原文〕を必ず付ける。原文は要約せず、そのまま引く
必要になってから原典を探しに行く
全文が手元に無い会社は、先に一次資料を取り込む。無ければその文は書けない
要約した文と原典を記憶で照らす
AI が引用した原文を一次資料の全文と機械で照合する
予想と事実が書きぶりで区別できない
「〜と読む」「〜のはず」の文は照合の対象外にし、事実と混ぜない
コメントで指摘を書いて戻し、直るのを待つ
AI が出典無し・原文不一致・全文無しを NG にし、直す箇所を返す
何を確かめたかは残らない
AI が出典の数と原文一致の数を記事台帳に残す
確かめ切れないまま判断する
通った記事を読み、数字と主張が合っているかを見て公開を決める
09設計のポイント
人の判断は公開の可否の1回に固定する
- 判断1 公開の可否: 機械が見るのは「引用した原文が一次資料に実在するか」まで。数字と主張が合っているかは、人が読んで決める
- 全文が無い会社の文は NG にする。書き手に「探してから書く」を強いるのではなく、照合先が無ければ書けない順序にする
- 予想は事実と文末で分け、ゲートの対象から外す。出典を付けないために予想の形にする、という逃げ道は人のレビューで見る
AI の外に残るもの
- 一次資料の取り込み。どの資料を照合先にするかは人が決め、全文を置く
- 社名の辞書の更新。辞書に無い社名は検知されないので、新しい会社を書く前に人が足す
- 数字と主張の整合。原文が実在しても、主張がその原文から言えるかは人が読む
役割の移動
- レビュー担当: 社名と数字の文を目で探して原典と照らす人 → 通った記事の主張を読む人
- AI: 事実を書く側 → 出典を付け、原文を照合し、NG を返し、記録まで残す担当
- 一次資料: 必要になってから探すもの → 書く前に揃っている照合先。無ければ書けない
次の分岐
- 照合の強さを決める。原文の一部一致で通すか、全文一致まで強めるか。ページ番号まで照合するか(候補)
- 社名の辞書を誰がいつ足すかを決める。新しい会社の記事が増える前に、取り込みの手順を人の作業として固定する(候補)
- 外部メディアの企業分析記事にも同じゲートをかける。事実はゲート、考察は読み、の2層で書く
11まとめ
- 社名と数字を含む文は、出典を付けないと書けない形にする。原文は要約せず、そのまま引く
- 機械が照合するのは「原文が一次資料の全文に実在するか」。全文が無ければ NG にし、先に人が資料を揃える
- 予想は文末で事実と分けて対象外にする。数字と主張が合っているかは人が読み、公開の可否を決める
この記事を書いた人
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