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METHOD

4-3 周辺業務への展開PHASE 4 業務AI化段階 L0 → L2(半自動)L2 半自動

企業名と数字を含む文は、一次資料の原文と機械で突き合わせてから出す【業務フロー・指示文付き】

ANSWER — この記事の答え

変わるのは「事実を確かめる手間」ではなく「確かめられない事実は書けない書き方」です。

他社の名前と数字が出てくる文は、記事の中でいちばん間違いが読者に響く。そうした文には出典を必ず付けさせ、引用した原文が一次資料の全文に実在するかを、公開の前に機械で確かめる。確かめられない事実は書けない書き方にし、通った記事も公開の判断は人が行う。

この記事で得られること
  • 他社の事実を「書いてから確かめる」から「出典を付けないと書けず、原文を機械で照合してから出す」に変える設計
  • 事実と予想を文末で分け、照合の対象を社名と数字を含む文だけに絞る考え方。機械が見る範囲と人が読む範囲の線引き
  • 業務フローと AI への指示文(設計用プロンプト)で、自社の記事に事実突合のゲートを入れる手順

下の「AI への指示文」を Claude に貼ると、業務フローを踏まえて、自社向けの設計を質問しながら組み立てられます。

業務フローと AI への指示文

この記事の業務フロー(To-Be)と、自社向けに設計を組み立てる AI への指示文を無料でお渡しします。右の3つを入れると、ダウンロードのボタンが出ます。

  • 業務フロー(To-Be)工程ごとの人/AI/データの担当と、人が判断する場所
  • AI への指示文(設計用プロンプト)業務フロー入り。Claude に貼ると、自社向けの設計を質問しながら組み立てます

いただいた情報は、配布物に関するご連絡と Zeyra からのご案内にだけ使います(プライバシーポリシー)。

01結論:何が変わるのか

変わるのは「事実を確かめる手間」ではなく「確かめられない事実は書けない書き方」だ。As-Is では、社名と数字の文をレビュー担当が目で探し、必要になってから原典を探し、要約した文と原典を記憶で照らす。予想と事実は書きぶりで区別がつかず、何を確かめたかは残らない。To-Be では、社名と数字を含む文には書く時点で〔出典:資料・原文〕を付けさせ、AI が引用した原文を一次資料の全文と機械で照合する。全文が手元に無い会社の文は NG になり、先に人が資料を揃える。予想は文末で事実と分け、照合の対象から外す。人がやるのは 資料を揃えること と、数字と主張が合っているかを読んで公開の可否を決めること(判断1)。機械が見るのは原文の実在までで、主張の正しさは人が読む。

検出から公開判断までの工程数
8工程
検出・出典・資料・照合・予想の分離・判定・記録・公開判断。人が居るのは2工程
人が判断する回数
1回
通った記事を読み、数字と主張が合っているかを見て公開の可否を決める

03AI 化の進め方、6つのフェーズ

大手と中小で中身は違っても、進め方の順番はどの会社でも同じです。フェーズごとに「目指す状態」と「実行内容」を置き、塗りがこの事例の位置。

PROCESS―AI 化の進め方
フェーズ
PHASE 1
現状把握・調査
PHASE 2
洗い出し・整理
PHASE 3
基盤整備
PHASE 4
業務AI化
PHASE 5
標準化・落とし込み
PHASE 6
定着・改善
目指す状態
改善余地が明確化
優先順位が決定
AIデータ基盤整備
AI前提業務に変革
現場が使える
改善自走と横展開
実行内容
1-1 現場ヒアリング1-2 AI によるクロール(社内データ)1-3 類似事例調査
2-1 AI化リストの洗い出し2-2 優先順位付け(ROI×難易度)2-3 ロードマップ作成
3-1 置き場・命名・判断者の設計(会社OS)3-2 CRM・マスタの再設計3-3 データ蓄積の運用開始
4-1 暗黙知の抽出(ハイプレイヤーの型化)4-2 最初の1本の構築(判断ゲートの設計)4-3 周辺業務への展開4-4 計測と調整
5-1 マニュアル・テンプレ化5-2 研修(推進役→現場)5-3 現場が触れる形にする(アプリ化)
6-1 振り返り(週次・月次)6-2 改善・型の更新6-3 他領域への展開
この事例のフェーズと、やった実行内容

04マーケの業務フローのどこを AI 化したか

マーケの仕事は6つのカテゴリーに分けられます。この業務が扱うのは、「制作」の4つのステップのうち M-33(品質・権利確認) です。

MARKETING FLOW―マーケの業務フロー
工程
STEP 1
戦略設計
STEP 2
調査・企画
STEP 3
制作
STEP 4
配信・公開
STEP 5
顧客育成
STEP 6
分析・改善
中でやること
1-1 市場・顧客分析1-2 ターゲット設計1-3 訴求軸設計1-4 チャネル・KPI設計
2-1 調査課題設定2-2 調査実施2-3 インサイト抽出2-4 施策・テーマ企画
3-1 コピー・原稿作成3-2 画像・動画制作3-3 品質・権利確認3-4 公開前承認
4-1 広告入稿・配信4-2 記事・LP公開4-3 SNS投稿4-4 メール配信
5-1 セグメント設計5-2 シナリオ設計5-3 コメント・レビュー対応5-4 見込み客引き渡し
6-1 効果測定6-2 分析・改善案作成6-3 広告・記事差し替え6-4 型・テンプレート更新
この業務で AI 化した工程・項目

05効率化の段階

この業務は L0(手作業)から L2(半自動) へ。検出・照合・記録が AI の列に積み上がり、人は資料を揃えることと公開の可否に固定される。照合先の全文が無ければ書けない、という順序が起点になる。

LEVEL―効率化の段階 L0〜L4
L0手作業人
L1AI補助人がチャットに貼る
L2半自動人がコマンドで起動
L3自動実行検知・時刻
L4自走先方が自分で直す
▲As-Is
▲To-Be(今ここ)

06Before(As-Is):人が目で探し、記憶で照らす。予想と事実は書きぶりで区別がつかない

スキルが無い場合の一般的な手順です。出典を付けるかは書き手しだいで、原典は必要になってから探し、何を確かめたかは残りません。

手作業AI が自動実行人の判断ゲートデータ置き場手戻り列の並び: 人 → AI → データ・システム/行は工程(上から下へ)
人 AI データ・システム 01 対象文の検出 02 出典の付与 03 資料の取り込み 04 原文の照合 05 予想の分離 06 判定・差し戻し 07 結果の記録 08 公開の判断 目で探す 社名と数字の文を、読みなが ら探す 原稿ファイル 共有フォルダに置かれる 出典は任意 付ける人と付けない人がいる 資料を探す 必要になってから原典を探し に行く 一次資料 手元に無いことが多い 記憶で照らす 要約した文と原典を見比べる 予想と事実が混ざる 書きぶりで区別がつかない 指摘して戻す コメントで差し戻し、直るの を待つ コメント やり取りが散らばる 記録は残らない 何を確かめたかは本人の記憶 だけ 公開を決める 確かめ切れないまま判断する 読む 探す 書く この時点で AI は入っていない 確かめた記録の置き場がない
人が全8工程を担当。確かめ切れないまま公開を決めることがある

07After(To-Be):同じ8工程を、検出と照合はAIが担う。人は資料を揃えることと公開の可否だけ

工程は変えていません。出典を付けないと書けない形にし、原文の照合と記録を機械に移しました。人に残るのは、資料を揃えることと、数字と主張が合っているかを読むことです。

人 AI データ・システム 01 対象文の検出 02 出典の付与 03 資料の取り込み 04 原文の照合 05 予想の分離 06 判定・差し戻し 07 結果の記録 08 公開の判断 自動 対象文を検出 社名の辞書と数字で、照合が 要る文だけを拾う 社名の辞書 載っていない社名は検知され ない 自動 出典を必ず付ける 書く時点で〔出典:資料・原 文〕の形で付ける 資料を揃える 全文が無い会社は、先に一次 資料を取り込む 一次資料の全文 資料ごとに全文を置く。無け れば書けない 自動 原文を照合 引用した原文が全文に実在す るかを機械で確認する 自動 予想を分ける 「〜と読む」「〜のはず」は 対象外にし、事実と混ぜない 自動 判定して返す 出典無し・不一致・全文無し は NG。直す箇所を返す 自動 結果を記録 出典の数と原文一致の数を記 事台帳に残す 記事台帳 何を確かめたかが残る 判断 1 公開の可否 数字と主張が合っているかを 読み、公開を決める 揃えたら 通った記事だけ 照合 取り込む 記録 検出・照合に人の作業はない 照合先は手元の全文だけ
人に残るのは、一次資料を揃えることと、公開の可否(判断1)

事実突合ゲートを AI 化する手順

  1. 対象文の検出:対象文を検出:社名の辞書と数字で、照合が要る文だけを拾う
  2. 出典の付与:出典を必ず付ける:書く時点で〔出典:資料・原文〕の形で付ける
  3. 資料の取り込み:資料を揃える:全文が無い会社は、先に一次資料を取り込む
  4. 原文の照合:原文を照合:引用した原文が全文に実在するかを機械で確認する
  5. 予想の分離:予想を分ける:「〜と読む」「〜のはず」は対象外にし、事実と混ぜない
  6. 判定・差し戻し:判定して返す:出典無し・不一致・全文無しは NG。直す箇所を返す
  7. 結果の記録:結果を記録:出典の数と原文一致の数を記事台帳に残す
  8. 公開の判断:公開の可否:数字と主張が合っているかを読み、公開を決める

08工程ごとの担当の変化

8工程の形は変えず、検出・照合・記録を AI に移しました。人に残るのは 一次資料を揃えること と 公開の可否(判断1) の2つです。

ROLE SHIFT―工程ごとの担当の変化
工程As-Is 誰が・どうTo-Be 誰が・どう
01対象文の検出
手作業

社名と数字の文を、読みながら目で探す

→
AI が自動

AI が社名の辞書と数字で、照合が要る文だけを拾う

02出典の付与
手作業

出典を付けるかは書き手しだい

→
AI が自動

書く時点で〔出典:資料・原文〕を必ず付ける。原文は要約せず、そのまま引く

03資料の取り込み
手作業

必要になってから原典を探しに行く

→
手作業

全文が手元に無い会社は、先に一次資料を取り込む。無ければその文は書けない

04原文の照合
手作業

要約した文と原典を記憶で照らす

→
AI が自動

AI が引用した原文を一次資料の全文と機械で照合する

05予想の分離
手作業

予想と事実が書きぶりで区別できない

→
AI が自動

「〜と読む」「〜のはず」の文は照合の対象外にし、事実と混ぜない

06判定・差し戻し
手作業

コメントで指摘を書いて戻し、直るのを待つ

→
AI が自動

AI が出典無し・原文不一致・全文無しを NG にし、直す箇所を返す

07結果の記録
手作業

何を確かめたかは残らない

→
AI が自動

AI が出典の数と原文一致の数を記事台帳に残す

08公開の判断
手作業

確かめ切れないまま判断する

→
人の判断

通った記事を読み、数字と主張が合っているかを見て公開を決める

09設計のポイント

01

人の判断は公開の可否の1回に固定する

  1. 判断1 公開の可否: 機械が見るのは「引用した原文が一次資料に実在するか」まで。数字と主張が合っているかは、人が読んで決める
  2. 全文が無い会社の文は NG にする。書き手に「探してから書く」を強いるのではなく、照合先が無ければ書けない順序にする
  3. 予想は事実と文末で分け、ゲートの対象から外す。出典を付けないために予想の形にする、という逃げ道は人のレビューで見る
02

AI の外に残るもの

  1. 一次資料の取り込み。どの資料を照合先にするかは人が決め、全文を置く
  2. 社名の辞書の更新。辞書に無い社名は検知されないので、新しい会社を書く前に人が足す
  3. 数字と主張の整合。原文が実在しても、主張がその原文から言えるかは人が読む
03

役割の移動

  1. レビュー担当: 社名と数字の文を目で探して原典と照らす人 → 通った記事の主張を読む人
  2. AI: 事実を書く側 → 出典を付け、原文を照合し、NG を返し、記録まで残す担当
  3. 一次資料: 必要になってから探すもの → 書く前に揃っている照合先。無ければ書けない
04

次の分岐

  1. 照合の強さを決める。原文の一部一致で通すか、全文一致まで強めるか。ページ番号まで照合するか(候補)
  2. 社名の辞書を誰がいつ足すかを決める。新しい会社の記事が増える前に、取り込みの手順を人の作業として固定する(候補)
  3. 外部メディアの企業分析記事にも同じゲートをかける。事実はゲート、考察は読み、の2層で書く

11まとめ

  • 社名と数字を含む文は、出典を付けないと書けない形にする。原文は要約せず、そのまま引く
  • 機械が照合するのは「原文が一次資料の全文に実在するか」。全文が無ければ NG にし、先に人が資料を揃える
  • 予想は文末で事実と分けて対象外にする。数字と主張が合っているかは人が読み、公開の可否を決める

この記事を書いた人

太田 壮哉
太田 壮哉Zeyra株式会社 代表

採用・組織人事のコンサルで200社以上、AI系ブティックファームで事業責任者。いまは AI 前提の組織設計を、自社で回しながらクライアントに提供している。

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出典: 社内マニュアル・スキル本文・運用の記録(社名・固有名詞は伏せています)
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